北 海 道

★音威子府駅(JR宗谷本線)★  野宿日:2015/9

  これまでに何度も訪れている音威子府駅で、わけあって一夜を明かすことに。横になれそうな場所は事前にというかこれまでの訪問の中で見当をつけていたのだが、いずれも屋根のない場所で、当日は小雨模様の天候。どうにかして雨をしのげる場所を探さなければならなくなった。
  駅舎は、夜間は締め出される。有人駅だから、これは覚悟していた。続いて駅歩2分の道の駅に行ってみるのだが屋根つきのベンチなどはなし。その後、村はずれのセイコーマートに買い出しに行きつつ良い場所を探すも、全く見当たらなかった。結局、道の駅の軒先で横になることに。夜間はほとんど車の出入りがない駅とはいえ正面玄関付近に横になるのは抵抗があったので、裏口側に回って軒先のわずかなスペースを拝借。トイレが使えるのはありがたかったものの、野宿地としてはあまりよい環境ではない。裏口も、早朝5時頃に新聞配達のバイクがやってくるので、それまでには撤収しておいた方が無難だろう。当駅で野宿するのなら、シュラフだけでなくテント持参が吉だ。また、9月になると深夜〜早朝は結構冷えるので、防寒策を講じておくことを忘れずに。シュラフなしでの野宿は危険。
★風連駅(JR宗谷本線)★  野宿日:2001/9

  宗谷本線の各無人駅には、割と立派な待合室が整備されている。そのほとんどが終夜開放されているので、野宿ファンは必見。特に、私が利用した風連駅は素晴らしかった。ベンチだけでなく、ごろ寝用の座敷のようなスペースまであり、快適に眠れる。保安面を考えても、人家が近いし、なにより徒歩30秒のところに駐在所があるのが心強い。トイレ・自販機完備。
  また、寒さについても、万全とはいかないまでも、かなりしのげる。朝、待合室から出た途端に凍えるような寒さを実感した(私が行ったのは9月)くらいなので、待合室には相応の保温効果があるようだ。
  余談だが、私は野宿をする時には、空のペットボトル(2リットルのもの)にタオルを巻いたものを枕にしている。適度に堅さと柔らかさがあるので、寝違えることがない。結構おすすめ。


※写真は2007/9撮影。

※2015/9、再泊。環境は特に変わっていませんが、早朝(始発よりだいぶ前)から駅舎内の清掃作業が始まります。荷物を散らかしたりして不審者だと思われないよう気をつけましょう。
★鱒浦駅(JR釧網本線)★  野宿日:2015/9

  本当は藻琴駅で寝ようと思っていたのだが、駅前に釣り人たちがたくさん来ていた(夜中に来て、車の中で朝を待つ釣り人が多い)ため、ひと駅歩いて鱒浦駅へ。こちらは海から見て国道の反対側に駅があるためか、それとも駅前があまり広くないためか、釣り人は来ていなかった。駅舎は小さいけれどウッディで新しく、長ベンチも完備。これで安心して夜を明かせる。ただし、トイレも自販機もない。ちなみに、藻琴駅には自販機と長ベンチがあるものの、トイレなし。北浜駅は近くにコンビニがある。清潔なトイレを駅舎内で確保したければ、道の駅と一体化している浜小清水駅がいいか。ただし、夜間でも車の出入りがあるということを留意する必要がある。
  鱒浦駅では快適に眠れたのだが、深夜3時に配電盤の整備業者がやってきてびっくりした。ひと目で旅人と分かるスタイルだったので特に不審がられることもなかったが。まぁ、野宿旅を続けていると、こういうこともたまにある。朝、目覚めると、線路にはキタキツネが山から下りてきていた。網走から2駅という市街地に近い立地なのだが、山がすぐそばまで迫っていて自然豊か。環境はとてもよく、便意さえもよおさなければ気持ちよい朝を迎えられる。
★北浜駅(JR釧網本線)★  野宿日:2007/9

  JR釧網本線網走・知床斜里間の各駅は、なかなか面白味がある。ほとんど無人駅ばかりなのだが、かつて駅員事務所として使われていたスペースを利用して、喫茶店やラーメン店が営業している駅が結構ある。しかも、それが名物になっていたりする。国道に面している(あるいは、近い)から、車での旅行でも寄りやすい。
  そんな中で北浜駅を野宿地に選んだのは、「日本一オホーツク海に近い駅」というタイトルを保持しているために他ならない。便利だとか、快適だとか、そんなことはまったく考慮せずにここで一夜を明かすことにした。ベンチはセパレートタイプだから寝るには適さないのだが、その裏に駅舎作りつけの荷物置き場のようなスペースがある。体の大きな私にとってはちょっと狭いが、一人横になることならなんとか可能。嬉しいことに、トイレも完備している(しかも駅舎内にある)。コンビニも、徒歩3分くらいのところにある。目覚めれば、すぐ目の前にオホーツク海の荒波が迫る。文句のつけようがない野宿スポットだった。ちなみに、写真に写っているたくさんの「貼り紙のようなもの」は、旅人達が残していった名刺や切符など。眠れないときには、旅人達のメッセージをこまめに読んで時間を潰す手もある。日付を見ると、冬のものが多かった。冬なら、駅を出てすぐに(あるいはホーム上から)流氷が見えるのだろう。いい駅だなぁ。
  注意点を一つ。夏場は、早朝に車で駅前に乗りつける釣り人達が多い。駅への出入りはない(トイレはあるかも)が、神経質な人は、エンジン音やガサゴソ音で明け方に目を覚ますことになるかもしれない。
★新吉野駅(JR根室本線)★  野宿日:2009/9

  まさかこんなことになるとは、思ってもいなかった。行き当たりばったりの旅をしていると、こういうリスクがあるんだと、身に滲みて感じた一夜だった。
  この日は雨が降っていたので、公園での野宿は避け、待合室を終夜開放しているであろう無人駅を求めて終列車に乗っていた。帯広発、浦幌行き。この中で、幕別駅・池田駅・浦幌駅は有人駅だから待合室締め出しだろうと考えた。また、札内駅は乗降客数が多く、落ち着いて眠れないだろうと思い、パス。残る稲士別・利別・十弗・豊頃・新吉野の中から選定することに決めた。列車の車窓から駅舎を覗き見て、ここだ!と思ったら即降りる。そう思っていたのだが、ここはトイレがなさそうだとか、ベンチがセパレートタイプだとか、なんだかんだと降りずに新吉野まで乗車。他に選択肢がなくなったため、自動的に新吉野で野宿することに決定。
  しかし、降りてみて背筋が凍った。なんと、こういうときに限って、駅舎改装工事中で立入禁止。しかも、狙い澄ましたかのように、今日から工事開始(
参考写真。この日は2009/9/7)。やられた。駅周辺で雨をしのげる(屋根がある)のが簡易な駐輪場だけだったので、ここで一夜を明かすことにした。屋根はあっても、なんとなく地面は湿っているし、風が結構冷たい。おまけに、駅前に土建屋の資材置き場があり、明け方、空も暗いうちからトラックの出入りが始まる。運転手の一人が寝ている私に気づいたようですごくビックリしていたが、同僚(上司?)が「いいから、寝かせておいてやれ」と言っていたのが聞こえ、それだけが救いだった。
★新大楽毛駅(JR根室本線)★  野宿日:2015/9

  本当は大楽毛駅で寝ようと思っていたのだが、大楽毛駅には飲食店が入店しているためか、駅舎内に人感センサーが配備されていた。これは何かと不測の事態が起こりうると考え、ひと駅歩いて(終電着だったので)新大楽毛駅へ。
  こちらは完全無人の駅で、長ベンチがある。横になることはできるわけだが、トイレがなく、駅舎内の証明が夜通し点灯されている。もうそこから動きようがなかったので諦めたものの、駅寝環境としてはあまりよくない。すぐ近くを走る国道38号線は夜間でもトラックなどがよく通るし、駅前の細道もそれなりに通行車両がある。翌朝一番で釧路へ到着したい行程の場合には、大楽毛よりも西側の駅(庶路駅か西庶路駅あたり)を狙った方がいいかもしれない。
★礼受駅(JR留萌本線)★  野宿日:2007/9

  留萌本線内で野宿しようとする人はあまりいないかもしれないが、翌朝早くに羽幌から焼尻・天売島に渡りたいのであれば、留萌周辺で夜を明かしたいところだ。留萌駅は待合室が閉鎖されることが予測されたうえ、この日は天候も不安定だったから公園野宿も避け、留萌・増毛間で駅寝ができそうな駅を探した。この間では、礼受と舎熊に貨車型の無人駅舎がある。また、終着の増毛も待合室が広くて駅寝環境は良好。この3駅の中で、もっとも留萌に近い礼受で駅寝敢行。
  貨車駅舎には、だいたい写真のような長ベンチがあり、寝るには事欠かない。灰皿やゴミ箱もある。コンセント(冬季のストーブ用)という、強い味方もある。ただし、トイレがない。この路線は終電が早く、到着後にかなり時間を持て余してしまうのだが、駅ノートがある(写真上の方に半分だけ写っている)ので、それなりに暇つぶしはできる。
  なお、9月のダイヤ(2007年)では、翌朝焼尻・天売への1便フェリーに乗るには、礼受で始発列車を待ったのでは間に合わない。留萌駅まで歩く必要がある。その意味でも、舎熊や増毛よりも、留萌に近い礼受の方が野宿向き。礼受→留萌は、徒歩1時間強。1便フェリーに接続するバスは、06:25に留萌駅前を出る(2007/9現在)ので、どんなに遅くても5時には歩き始めたい。国道だが、明け方にはほとんど通る車がないので、タクシーどころかヒッチハイクすら無理。

  今にして思えば、留萌駅前のバスターミナル待合室の方が野宿に適していたかなと思う。ベンチだけでも7〜8人は寝られるほど、広い。確認していないが、おそらく終夜開放。ここでなら、バスが出る06:25ギリギリまで寝ていられる。トイレ完備。ただ、街なかなので、夜中に人の出入りがある可能性もある。  
★旭川駅(JR函館本線・石北本線・宗谷本線)★  野宿日:2007/9

  旭川で安く宿泊するなら、断然「オスパー」がオススメ。旭川市内には、オスパー以外に3〜4軒の健康ランドやカプセルホテルがあるのだが、オスパーが最安値。アクセスもそう不便ではない。旭川駅よりも宗谷本線の旭川四条駅の方が近く、線路の西側を南下していき、宮前跨線橋を越える前というか、跨線橋の下というか、要するに線路沿いにある。旭川駅から行くのなら、線路の北側を東へ進み、宮前跨線橋が右に見える道を右折、跨線橋の下。所要時間は、旭川四条10分、旭川15分くらい。
  施設は、1階がフロントと女性浴室、男性浴室は地下、レストランや仮眠室などは2階にある。仮眠室やリクライニングルームはかなり手狭だが、宿泊する人はそう多くないようで、結構空いていた。混んでいるのはむしろ午後10時くらいまでかなぁという印象。レストランはそれほど高くない。6〜700円くらいで、それなりに食える。豚丼など、北海道の名物を意識したメニューもある。注文の仕方がちょっと変わっていて、用紙に注文する品を書いて店員に渡す。精算は退館時。眠れない場合には、漫画コーナーが終夜開いているので、漫画でも読みながら時間を潰すといい。
  肝心の料金は、入館料1050円+深夜料1000円。チェックアウト時間は特に決められていないようで、翌日の夜までいても2050円。また、深夜料がかかるのは午前4時以降まで滞在した場合のみ(23時以前に入館した場合)なので、頑張って早起きして4時前に出れば1050円で1泊できることになる。私もこのクチで、午後6時に入館してとっとと寝て、3時59分に出た。こうすれば、ぐっすり眠れて1050円。始発までだいぶ時間が空くことになるが、とにかく安く上げたいのなら4時前チェックアウトがいい。1泊して1050円ではオスパーに申し訳ないので、簡単な食事くらいはしてあげるようにしたい。


※深夜料金は、「23時以降在館または5時間以上滞在」に変わったようです。(2008/10更新)
★滝川駅(JR函館本線・根室本線)★  野宿日:2000/7

  滝川でその日の行程を終えるのも、18キッパーによくありがちなこと。道内は乗り継ぎの便が悪いので、どうしてもみんながみんな同じ乗り継ぎで歩を進めることになってしまう。秋田や青森あたりで見かけた顔が、滝川に着いてみたらまだいた、などということも珍しくない。
  滝川駅ももちろん、待合室は閉め出される。気の早い人たちはタクシー乗り場付近にさっさと横になってしまうのだが、私はロータリーの中にあるちょっとした広場まで足を伸ばした。噴水とトイレがある広場には、5〜6のベンチがある。いずれも屋根はなく、雨天時には使えないのだが、晴れた日ならばタクシー乗り場前よりは快適に眠れるだろう。ただし、この場所は異様に風通しがよく、深夜ははっきり言って寒い。夏場でも、上着を一着用意しておいた方がいい。これは滝川に限ったことではなく、北海道で駅寝をするのならば、たとえ夏場であっても上着持参が常識である。


※写真は2007/9、撮影。ベンチはなくなったようですね。
★豊沼駅(JR函館本線)★  野宿日:2015/9

  翌日の行程を考えて、札幌・滝川間の函館本線のどこかの駅で一夜を明かすことに。車内から様子を眺めつつ進んでいくのだが、函館本線はJR北海道の基幹路線で、無人駅が少ない。有人駅では待合室を締め出されることが容易に想像できるので、なんとか無人駅を探したいところ。そこで白羽の矢を立てたのが、無人駅の豊沼駅だった。無人駅のわりに大きな高床式の駅舎があり、待合室も広くとってある。このような駅によく出るモスラ(巨大な蛾)もおらず、まずまず及第点の環境か。駅舎の出入口がバネ式の半自動ドアで開放できないので、蛾は入れないのだろう。
  ベンチはセパレートタイプ(写真)なので、地べたに横になった方がいい。銀マットがあると重宝するだろう。床には小バエの死骸がたくさんあるので、タオルなどで一度床を払ってからシュラフを敷くといい。照明は、終電後しばらくして自動消灯。朝は4:00頃に自動点灯。その後外が明るくなると再び自動消灯される。終電で訪れる場合には、身支度や寝床の整備を早めに。トイレは、汲み取り式のものが一応ある。水道が死んでいるのが辛いところだが、とりあえず最悪の事態は回避できそうだ。駅舎内及び駅前広場への夜間の人の出入りは皆無で、静か。ぐっすり眠れる。その代り、近くにコンビニなし、駅前に自販機すらない。ストイックに寝るのなら問題ないが、眠れずに退屈な夜を過ごすことになると結構辛いかもしれない。2つ札幌寄りの茶志内駅には、テーブル付きの長ベンチがあるようだった。夜間に人の出入りがありそうな気がしてやめたのだが、もしかしたら茶志内駅の方が快適だったかもしれない。
★上幌向駅(JR函館本線)★  野宿日:2014/10

  とても分かりやすい場所に、お手頃価格の健康ランド「ゆらら」がある。かつては「いわみざわ健康ランド」という名で営業していたのだが、一度閉店し、ちょっと間を置いてからリニューアル復活した。行き方はとっても簡単で、駅を出て国道12号を渡ってから左へ10分。国道12号は、反対側の歩道を進んでしまうと後からは渡りにくくなるので、駅と直結している歩道で渡ってしまうのが吉。
  入館料は700円と安いのだが、深夜料が1600円と高め。トータル2300円はまずまずリーズナブルか。施設はシンプルで、深夜帯は基本的に風呂に入ることと寝ることしかできない。食事処は22時で終了だし、漫画が置いてある広間も24時で締め出される。眠れない場合にはちょっと長い夜を過ごすことになりそうだ。浴室は天然温泉使用で、露天風呂や露天壺湯もありなかなか充実している。食事処は利用していないのでよく分からないが、22時以降は兵糧攻めになるので注意を。ちなみに駅から施設までの間には、コンビニが2軒あるがいずれも24時間営業ではない。イートイン系の飲食店も皆無なので、上幌向駅に着く前に食べておくなり買っておくなり。もう一点注意しておきたいのは、チェックアウトが8時だということ。うっかり寝過ごすと700円余計にかかることになる。夕方早めに入って、のんびり風呂に入ってビールを飲んで、さっさと寝て早起きするのが理想的な利用パターンだろう。
★石狩太美駅(JR札沼線)★  野宿日:2014/10

  石狩太美駅から徒歩3分(駅を出て左方向。近隣に高い建物がないのですぐわかる)という好立地に、健康ランド「太美銘泉 万葉の湯」がある。「万葉の湯」には高いイメージがあるのだが、ここは入館料1080円+深夜料1080円=2160円で一泊できる。さらに、利用時には割引クーポンがあり、1652円で一泊することができた(このクーポンは期間限定なので、現在は扱っていない)。
  1階がフロントとロビー、2階にレストラン、3階にレストルーム、4階が大浴場、5階が個室と家族風呂になっている。大浴場は、紅茶色をした湯がヌルヌルとしていてアルカリを強く感じ、なかなか気持ちいい。駅近のわりに露天風呂からの眺めも良い。注意したいのは、レストランが20:30でラストオーダーになり、以降は完全に兵糧攻めになってしまうということ。持ち込み飲食も不可。飲み物は22:00まで。私は21時ごろにレストランに入り、すでに食事系は終了していたのだが、頼み込んで「塩キャベツ」だけは出してもらうことができた。施設の斜め向かいくらいにコンビニがあるので、入館が遅くなるようならここで腹を満たしておいた方がいい。
★サッポロビール庭園駅(JR千歳線)★  野宿日:2009/9

  無人のサッポロビール庭園駅から北へ歩くこと15分ほどのところに、大規模な健康ランド「えにわの湯」がある。札幌市内に多くの健康ランドやサウナ、カプセル類が散在しているため、わざわざここを宿泊地に選定する理由は乏しいように思えるが、国道36号に面していて、周囲には荒野しかないような場所なので、場所がわかりやすいというメリットはある。また、札幌市内の各施設に比べて宿泊利用する人が少なく、深夜時間帯は比較的空いているというのも利点だ。
  料金は、入館料1150円+深夜料1250円。比較的安い印象だが、これが札幌近郊スタンダード価格なのか、札幌市内にもまったく同じ値段設定をしている健康ランドがある。
  館内施設には、特に指摘するべき不具合はない。敢えて言うなら、食事処がお高いということくらいだろうか。食事は済ませてから入館した方がいいだろう。とはいえ、駅からの道のりの間には飲食店はおろかコンビニの1軒すらないので、難しい選択を迫られる。諸々の条件を勘案するに、鉄道派よりもマイカー派向けの施設であると言うべきだろう。
★鵡川駅(JR日高本線)★  野宿日:2015/9

  現在、JR日高本線は鵡川・様似感が不通(バス代行運転)。どうしても静内へ行きたかったのだが、代行バス運転となる区間で野宿するのはかなり厳しいので、苫小牧・鵡川間で野宿地を探すことに。安全パイで済ませるなら、浜厚真駅には貨車タイプの待合室があることが分かっていたのだが、コンビニで買い出しをしたかった(浜厚真駅付近にはコンビニがないことが分かっていた)ので、終点の鵡川駅まで行ってしまうことにした。鵡川駅は鵜川町の中心部に位置しているので、セイコーマートくらいはあるだろうと考えた。そして実際、駅歩1分の好立地にセイコーマートがあった。ここまでは計算通り。
  しかし、鵡川駅は駅舎が夜間に施錠されてしまい、横になることができなかった。駅前にちょっとしたベンチはあったが、鵡川駅前は深夜帯でもちょいちょい車の出入りがあって、落ち着いて眠れない。そこで、駅歩10分ほどの場所にある道の駅「むかわ四季の館」まで行ってみた。ベンチは吹きっさらしだったので、間仕切りはできないもののちょっとした小屋タイプの待合室があるバス停で一夜を過ごすことに。北海道には、豪雪をしのげるような堅牢な待合室のあるバス停がたくさんあるので、野宿地探しにはあまり苦労しない。道の駅だから飲み物の自販機があるし、綺麗なトイレも24時間使える。また、付近にはチャリダーやライダーがあちこちテントを張っているので、なんとなく仲間がいるような気分になり、安心感も得られる。野宿を前提とした旅をするのなら、道の駅が近くにある鉄道駅は宿泊地として第一候補になるということを覚えておこう。
★糸井駅(JR室蘭本線)★ 野宿日:2005/8

  苫小牧駅は、閉め出される待合室の外にも駅寝ができるようなスペースがたくさんある。だから、完全無料派は苫小牧駅で寝ればいい。しかし、多少お金に余裕のある人は、室蘭本線で2駅、糸井駅まで行けば健康ランド「糸井の湯」を使える。駅歩30分と少々遠いが、国道沿いで場所は分かりやすい。目抜き通りをまっすぐ進み、国道に出たら右折。あとはひたすらまっすぐ。「西糸井」が最寄りバス停になる。歩くのが嫌なら、苫小牧駅からバスでも行ける。歩く場合、途中に「湯〜パレス」という紛らわしい施設があるので、注意。ここは終夜営業しておらず、22:30で閉め出される。
  料金は、入館料1680円+深夜料1050円。中は割と狭いが、利用者もそれほど多くないので、窮屈な思いをすることはない。仮眠ベッドも、深夜に入っても結構空いている。リクライニングシート席と地べたマット席があり、リクライニングシート席はプライベートテレビ付き。隣のテレビが明るくて眠れない場合は、地べたマット席へ行こう。
  食事処は、1階のレストランは21時まで、2階の軽食処は24時まで。私は入館が遅かったので自動的に2階で食べたのだが、ジンギスカン丼650円はなかなかお買い得だなと思った。24時以降は兵糧責めになるので、食べるならお早めに。
  余談。糸井駅で0円宿泊を希望するなら、駅の待合室が使える。ただし、ベンチは凸凹しているので、横になるには不向き。銀マット−地べたというパターンになるだろう。横になれるベンチは、駅歩5分の「糸井1号公園」にある。トイレあり。


※値下げしたようです。現在は、入館料1110円+深夜料1050円です。(2008/10更新)
★国縫駅(JR函館本線)★  野宿日:2015/9

  かつては函館本線と瀬棚線が分岐するジャンクション駅だった国縫駅。それほど大きく街が開けている場所ではないにもかかわらず、当時の名残で大きな駅舎が残されている。だいぶ前に無人化され、広い待合室は終夜締め出されることがない。ベンチがセパレートタイプなので、銀マット持参がベスト。駅舎の隣には、トイレもある。決して綺麗とは言えないし、もちろん水洗でもないのだけれど。夏場には少々虫が多いものの、まぁ寝られない環境ではない。
  しかし、もっとオススメな場所を見つけた。駅から目抜き通り(とは言っても閑散とした路地)を3分歩くと、国道5号線に出る。これを左折してすぐのところに、函館バスの国縫停留所がある。ここに、締切のできる待合室があるのだ。さすがは冬場に地吹雪が吹き荒れる、北海道。国道に面しているので深夜でもそれなりに通行車両があるが、壁側を向いて横になればヘッドライトも特に気にならない。少々の睡眠をとる環境としては悪くなかった。駅舎に比べて、虫も少なかった。灰皿も完備。残念なのは、トイレがないということ。徒歩3分で国縫駅のレトロトイレを使えるので、そう大きな問題ではないと思うけれど。
  なお、函館本線の森・長万部間では、翌朝に訪れた黒岩駅の駅根環境がよかった。駅舎内のベンチはセパレートタイプだが、駅前に大きく綺麗なトイレがあり、駅のすぐ脇にベンチをたくさん備えた公園があるので。雨天日なら国縫の方がよいだろうが、晴天日なら黒岩駅の方がオススメ。駅のすぐ近くに、24時間営業ではないもののコンビニもあることだし。
★函館駅(JR函館本線・津軽海峡線・江差線)★  野宿日:2003/8

  函館は北海道の玄関口。北海道各方面へ行くときには避けては通れない場所である。しかし、函館・札幌間には大きな都市はなく、列車の便も悪い。必然的に函館で1泊ということになる場合も少なくない。駅舎内でいえば、改札を出て左へ進んだところにあるコインロッカー付近なら朝までいられそうだ。屋根もあるので、雨はしのげる。しかし、函館駅周辺には深夜でも結構人がうろうろしていてなかなか安眠とはいかない。
  そこで、お金に少々の余裕があるようなら、駅歩10分のところにある終夜営業の「サウナメトス」を利用するのがいい。ここなら、風呂ありベッドありの快適安眠を得られる。料金も基本料金1600円(12時間)+深夜料300円(男性。女性は基本料金6時間600円+深夜料300円。延長は男女とも5時間500円)と安い。
  余談だが、コインランドリーは、若松町の“土方歳三最期の地碑”の近くにある。


※深夜料が上がったようです。現在は1000円(2008/10更新)。
★木古内駅(JR津軽海峡線・江差線)★  野宿日:2005/9

  JR北海道の各駅は、比較的駅寝行為に寛大である(公式に「可」としているわけではないが)。無人駅の待合室は終夜開放しているし、比較的大きな駅では、待合室は閉め出されるものの、その外側にどうにか寝られるスペースを有しているケースが多い。木古内駅も然りで、待合室はダメだが、その外側が「スカイロードきこない」という自由通路になっていて、ベンチもある。南北の出口がドアで開閉する仕組みになっているので、これを閉めればある程度の寒さも凌げる。
  ただ、私はというと、すでにこのスカイロードに先客があったこともあり、南口を出て右すぐのバスターミナルの待合室(写真)で寝た。ここも、壁と屋根で覆われた造りになっているので、外の公園などで寝るよりは遙かに好環境だ。ベンチは横に長いタイプなので、背の高い私でも足を伸ばせるし、灰皿も完備していた。


戻ります。