近 畿

★多賀大社前駅(近江鉄道)★  野宿日:2009/4

  名神高速道路の多賀サービスエリア(下り線側)に、格安で簡易宿泊できる「レストイン多賀」がある。高速SAだから、「車じゃないと行けないじゃないか」と思うかもしれないが、このSAは一般道からでも入れるようにできているので、徒歩でも訪れることができる。写真では「ハイウェイホテル」と読めるが、いわゆる正規の客室の他に、雑魚寝形式(マット敷き)の休憩室があり、入浴料込み735円で宿泊可能。10時間の時間制限があるので、翌日の行動予定などをよく考えて入場するようにしたい。平日の深夜時間帯は混雑するだろうから、21〜22時頃に入場して翌朝7〜8時頃に出る、というパターンが最適なのではないだろうか。浴室は狭くてガヤガヤしているが、休憩室は、ちゃんと睡眠をとりたい人向けに照明が落とされ、比較的静かだ。
  注意点を3つ。1つ、施設内には食事処等が一切ない(飲み物の自販機はある)。食事は済ませてから入場すること。SA内のレストランは24時間営業している。2つ、休憩室にはマットと枕があるが、毛布はない。私は自前のバスタオルを代用したが、特に冷え性の方はそれなりの対策が必要。寝袋持参がベスト。3つ、最寄りの多賀大社前駅はJRではなく近江鉄道の駅なので、青春18きっぷでは行けない。彦根・多賀大社前間は、片道290円。往復580円の出費を呑めるかどうか。この辺りが利用するかどうかの判断の分かれ道になりそうだ。どうしてもケチりたければ、南彦根駅からほぼ一本道で多賀大社前駅まで行ける。ただし、所要時間は約1時間。多賀大社前駅からの行き方は、駅を出て、正面の駐車場を突っ切って、住宅地の狭い路地を直進すると、高速側道に斜めに合流する。あとはひたすらまっすぐ。駅から15分ほどだろうか。夜道が暗い(高速の灯りが明るいだけに、側道は余計に暗く感じる)ので、一人歩きは充分に注意を。
★京阪三条駅(京阪本線・京都市営地下鉄東西線)★  野宿日:2003/8

  駅から徒歩2分のところに、安くてオススメな健康ランドがある。間口は狭いのだが、10階建てのビルがまるまる健康ランド。この規模にして、1泊2200円。京都で安く宿泊するなら、ここがベストだろう。その名も、「京都スポーツサウナ」。なんか、パッと明るい雰囲気を連想する名だが、実際は男だらけのどんよりしたムード。“スポーツ”という名に相応しい設備は見当たらない。
  それでも、値段と規模を考えれば、かなりお得である。風呂はそれほど大きくないのだが、休憩スペースがかなり充実している。仮眠室は3・4・5階の半分ずつと6〜10階全部。しかも、部屋ごとに「6時半起床用」「7時起床用」という具合に分かれているので、大音量の目覚ましを鳴らして隣の人と諍いになったりする心配はない。また、いびきをかく人は最上階が「いびきをかく人用」の仮眠室になっているので、ここなら周りを気にせず思う存分いびきをかくことができる。朝早くに目覚ましを鳴らす人も、最上階がいいかもしれない。ここまで至れり尽くせりの仮眠室を抱えている健康ランドも珍しい。
  ただし、男性専用です。女性の皆様、ごめんなさい。
★京都市役所前駅(京都市営地下鉄東西線)★  野宿日:2007/8

  1番出口を出て、河原町通りを南へ3分、河原町三条交差点を左折して1分右側。三条駅あるいは京阪三条駅からでも充分歩ける、なかなかの好立地にある「サウナオーロラ」。先斗町界隈からも近いので、夜な夜な遊び歩く人には最高の施設かもしれない。
  施設自体は、わりとこぢんまりしている。2階が受付&浴場、3階が休憩室&ランドリールーム&軽食パブ、4階が仮眠室。コインランドリーが入っているというのが、個人的には高ポイント(洗濯機200円、乾燥機30分100円)。また、3階の休憩室はリクライニングシートが少なくてたいてい満席になっているのだが、4階の仮眠室はロッカー番号に対応している(ロッカーの数だけベッドがある)ので、「早く寝ないと寝る場所がなくなる」というリスクはない。隣との間に仕切りがある(金属製なので、寝返りを打って体が当たると「バイン!」と大きな音が出るのが玉に瑕)し、2段ベッド式だから通路から丸見えということがなく、それなりにプライバシーが守られる。フリータイム+深夜料金(要するに一泊)で2500円。上記「京都スポーツサウナ」より多少高くつくのだが、安眠期待度ではこちらの方が上だと思う。ただ、要注意なのは、従業員の大半が極東系外国人だということ。日本語が通じないのかな、朝6時半頃にチェックアウト時間を聞いたら「7時」と言われ、慌てて飛び出したものの、後で調べてみたら10時と表示されていた。分からないことは、浴室や休憩室あたりでウロウロしている従業員よりも、フロントにいる従業員に聞いた方がいい。
★難波駅(JR大和路線・南海本線・近鉄奈良線・地下鉄御堂筋線・四つ橋線・千日前線)★
                                              野宿日:2005/8


  一応最寄り駅が難波(地下鉄心斎橋駅・四つ橋駅も近い)なので「難波駅」として紹介するが、感想としては「大阪で安く泊まるなら毎回ここでもいい」と思える、素晴らしいカプセルホテルを発見した。名は、「ニューカプセルホテルアルデバラン」。日本橋駅近くに聳える高級ホテル「アルデバラン」の支店だ。
  何が素晴らしいかというと、立地と値段だ。ミナミの中心街から3分ほどの好立地(アメリカ村まで徒歩1分)にありながら、1泊2300円である。ネットで予約するとさらに割引になるらしい(私は利用していないが)。意外に空いていて、夜10時頃までに着けばまず空室はある。チェックイン後の外出も可能なので、最初にチェックインしてからミナミへ繰り出すのが良いのではないだろうか。言葉で場所を説明するのは難しいのだが、御堂筋を北上し、道頓堀川を越えたら左、最初の路地を右。つまり、御堂筋と平行する路地に入る。この路地を、左側を見ながら歩いていけば、大きな看板が出ている。まず見落とすことはないだろう。
  施設について触れておくと、1階(中2階のようになっている)がフロント&ロッカー。2階が食堂(利用していないので詳細不明)。3〜6階が客室。そして7階が展望風呂になっている。浴室はやや狭い印象だが、たいてい空いているのでそれほど問題にはならない。全面ガラス張りで周囲のビルから丸見えなので、人によっては抵抗があるかもしれないが、隣のビルがわりと離れているので、そうそう人目は気にならない。双眼鏡でも使えば覗かれるが、そうまでして覗きたいのなら見せてやれ、ってくらいのものだ。
  寝室は2段式で、個室の広さは通常のカプセルホテルと変わらない。テレビもある。アダルト放送も無料で見られる(^^; 隣人のイビキとなると、さすがに防ぎきれない部分があるが、それはどの健康ランド&カプセルホテルでも同じことだ。総じて、4000円前後するようなカプセルホテルと比べても、多少全体的に狭いものの、大きな遜色はないと言っていいのではないだろうか。
  ただし、ここもまた男性専用です。女性の皆さん、ごめんなさい。


※値上げしていました。現在は2500円。(2008/8、再泊)
★新今宮駅(JR大阪環状線・南海本線)★  野宿日:2006/8

  関西在住の人は当然知っているだろうが、新今宮というのはすさまじい街である。JRガードの北側はいわゆる「新世界」、南側は「あいりん地区」。新世界というのは大阪ミナミを代表する歓楽街の一つで、あいりん地区というのは関西を代表する日雇い労働者の寄せ場。両極端な感じだが、いずれにしても駅寝には向かない環境である。あいりん地区の路上には終日人が寝転がっているが、バックパッカーがその中に紛れ込んだら、瞬時に身ぐるみ剥がされるだろう。
  しかし、あいりん地区には日雇い労働者向けの安宿がたくさんある。環境を度外視してとにかく安いところを探すのであれば、500円くらいからある。ここから、どのくらいまでレベルを上げるかによって値段が変わってくる。私の場合、駅歩5分の「福助」というホテルに宿泊したのだが、宿泊料は1600円(1300円からあるが、角部屋を希望したので)だった。「マル適マーク」(消防法で定められた安全基準をクリアしているという印)のあるホテルの中では、ほぼ最安値か。
  部屋は、3畳+板の間。狭いことは狭いが、カプセルに比べれば当然広い。テレビと冷房は完備している。ただし、冷房は朝7時に強制的に切られる。トイレはもちろん共同。風呂は共同浴場があるが、利用は17〜21時に限られる。コインランドリーも22時までしか利用できない。銭湯・コインランドリーは街なかにもたくさんあるので、無理にホテルで済ませる必要はないと思うが。また、ホテル内にはレストラン等は一切ないので、駅を出て右の、ほぼガード下にある「玉出」という激安スーパーを利用しよう。
  総じて、1600円という値段を考えれば、部屋及びホテルの設備は至って快適だった。駅を出た瞬間と、ホテルを出た瞬間の独特な臭気にさえ耐えることができれば、十分利用に耐えるだろう。あと、一つだけ注意。朝、駅前を変にうろちょろしていると、日雇い労働者だと思われて引っぱりだこの勧誘に遭うことになる。働く気がないのであれば、声をかけられても決して振り向かないように。


※その後、西口出てすぐの「ホテルサンプラザ」、西口歩2分の「ホテルジパング」を利用(写真は、左:サンプラザ、右:ジパング)。どちらも、楽天経由で2000円以内で宿泊できます。旅行者の利用も多いホテルで、女性も宿泊できます(実際、USJ目当てと思しき学生風女子がかなり多く宿泊しています)。特に「サンプラザ」は展望浴室からの眺めがよく、また女性用浴室も備えています。各ホテルとも日や条件によって値段が違うため、予約する前に比較するといいでしょう。1週間以上連泊する場合には、かなりお得な価格で泊まれますよ(2015/8、記事追加)。
★河内永和駅(JRおおさか東線(JR河内永和駅)、近鉄奈良線)★  野宿日:2012/12

  近鉄のガード北側、布施駅と河内永和駅のちょうど中間くらいに、健康ランド「湯〜トピア」がある。布施の方が市街地が発達しているうえ特急(一部)停車駅でもあるので、布施のイメージが強い。しかし、青春18きっぷで行くならJRが接続している河内永和駅の方が便利だし、駅前がゴチャゴチャしていないから行きやすい。
  入館料は1050円で、宿泊すると深夜料が加算されて2310円になる。この手の施設としては安い方だが、大阪には激安な宿泊施設がいくらでもあるので、それらと比較すると微妙。ただ、ホテルの類と違って予約の必要がないので、目当てのホテルがどこも満室なんていうときには便利だ。また、有料仮眠室と生ビール、モーニングがセットになった3000円のコースがあるので、ビールを飲む前提がある人はこのコースを選択する手もあるだろう。
  ビルは7階建てで、1階がフロントと仮眠室。仮眠室は2つのタイプがあり、リクライニングシートは追加料金なしで利用できるが、マットレスの仮眠室は別途520円必要なので注意。どちらも、男女共用。2・3階は女性専用フロアなので、詳細不明。4階は、男女共通のレストランフロア。利用していないので、詳細不明。5・6階が、男性専用フロア。浴室や、男性専用のリクライニングルームなどがある。浴室は、ほどほどの広さで、浴槽の種類もほどほど。露天風呂がないのは、市街地のビルディング施設だからやむを得ないだろう。7階は男女共用のラウンジなのだが、利用していないので詳細不明。軽食の販売があり、24時間営業しているらしい。
  全体的に、ちょっと古びている印象が否めないので、健康ランドというよりもサウナ感覚で利用するといいかもしれない。実際、館内の雰囲気はまるっきりサウナだ。ただし、男女共用であるということを忘れずに。下着姿でウロチョロする等は禁物。それから、館内の自販機は、缶ジュース140円と割高。体質が昭和だ。
★十三駅(阪急神戸線・宝塚線・京都線)★  野宿日:2008/8

  十三には、駅前(西口出て左方向)に激安サウナ「十三サウナ」があるということを知っているのだが、多少なりともプライバシーを確保できるカプセルに泊まりたい気分だったので、繁華街を抜けたところにある「ニューサウナ シャン」まで足を伸ばした。あちこちのサイトに「風俗街のど真ん中にある」というようなことが書かれているが、実際にはそんなことはなく、繁華街の裏手の、わりと静かな区画にある。表通りから行けば風俗街を通らずに辿り着ける。
  名称からすると大部屋のリクライニングチェアかなと思うところだが、実際はカプセルホテル。カプセルを使わずに、リクライニングルームのみでより安く泊まることもできる(カプセル3000円、リクライニング2200円)。ちなみに、十三サウナも2200円(入浴1600円+深夜料600円)。大阪は、安く泊まれるところが多いから、ありがたい。インターネットの「サウナビ」に割引クーポン(200円引き)あり。また、訪問時には深夜12時以降のカプセルチェックインは2500円だったが、これは夏季限定とのこと。施設に関して。館内通路が迷路のように入り組んでいるので、どこにどんな施設があるのか分かりにくい。リクライニングルームは「荷物を置いての席確保」を厳しく禁止しているようで、私はタバコを置いて漫画を取りに行っただけで撤収された。カプセルルームの談話室は、値段のわりには結構清潔に保たれていた。カプセル宿泊客にとっては、リクライニングルームよりも談話室の方が居心地がいいかもしれない。大浴場やカプセル自体については、平均的。可も不可もなく、という感じ。
★今池駅(阪堺本線)★  野宿日:2016/8

  新今宮・動物園前と並んで、この駅もまた安宿が多い。というか、西成の安宿街の中枢に位置している駅で、大通りに面していないだけになおのこと混沌とした街並みに感じる。周辺には路上生活者も多く、ブルーシートや段ボールハウスさえ持たずに、裸の体を直接路上に横たえている人が多く、生きているのかどうかさえ分からない。いわゆる、スラム街だ。新今宮駅や動物園前駅近くの安宿は、近年外国人観光客が多く泊まるようになり、だいぶ開放的になってきたのだが、この辺りにはまだまだスラム色が濃く残っている。くれぐれも、安易に鞄を路上に置いたりしないように。
  数多くある安宿の中から私が選んだのは、「和香」。駅から徒歩1分と近く(といっても、今池駅で乗り降りすることはなかったが)、交差点の角にあって比較的開放感があり、道路の向かいに西成警察署があるのでなにかと安心。というか、警察署があるのにこのスラム感というのがすごいね。宿泊料は、楽天経由で平日1600円・休前日1800円。この辺りの宿としては、比較的高い部類。部屋は3畳、テレビ・冷蔵庫付き。個別空調(最近は、西成の安宿全体において全館空調→個別空調の傾向がある)。浴室はアウトバスで、13−21時のみ利用可。これとは別にシャワーブースがあり、こちらは24時間利用できる。早朝にシャワーを浴びようと思ってフロントにシャワー室の鍵を借りに行ったら、「フロ開けてるから、入ってき」と、浴室に入れてくれた。こういうこともあるみたい。フロントのオッチャン、とても面白い。裸の大将みたいなランニング姿で、熱烈な阪神ファン。阪神が負けて、長期滞在客と思しき人に「あんたが応援するからや」などとこぼしていた。
  注意点を2つ。このホテルは館内土足厳禁となっており、フロント前で靴を脱がなければならない。多くの宿泊客は玄関に靴を脱ぎ散らかしているのだが、履き違えが怖いし、ちょっと良い靴だと盗難の恐れもある。部屋まで靴を持ち込むために、レジ袋などを持参した方がいい。それから、1000円のデポジットが発生する。これは西成の安宿共通のオペレーションだからいいのだけれど、チェックイン時に渡されるエアコンのリモコンをチェックアウト時に返さないと、1000円が返ってこなくなる。くれぐれもなくさぬよう注意を。この2点だけが施設固有のルールになっている。これだけ気をつけておけば、衛生面にも特段の問題はないし、意外と深夜帯は静かだったし、快適な夜を過ごせるだろう。
★宿院駅(阪堺本線)★  野宿日:2013/2

  一応宿院駅を最寄駅としたが、隣の寺地町駅も同じくらいの距離感。そんな場所に、終夜営業の健康ランド「コパーナ」がある。行き方は、駅を出て中央環状線(国道310号)を東へ2分、角にデニーズがある交差点を右折して2分、左側。駅からほど近いのは良いが、阪堺というのがちょっと。南海だと、本線の堺駅か高野線の堺東駅が近く、どちらも徒歩10分くらい。JRだと三国ヶ丘が一番近いが、20分近くかかる。
  入館料は、1200円。終夜利用の場合は、これに深夜料1000円が加算され、2200円になる。この手の施設としては、悪くない価格帯だ。浴室は広くもなく狭くもなくといった具合で、さほど印象には残らない。天然温泉を引いていて、かけ流し浴槽もある。休憩スペースは、狭かった。リクライニングチェアが6つあるだけ。ただ、これはタイミングが悪かっただけのようだ。ちょうど、もともと1階にあったレストルームをカプセルルームに改装する工事中だったのだ。だから、今後はカプセルホテルとして利用することもできる。公式HPによると、カプセルルーム宿泊は2800円だ。さほど安い感じはしないが、安いカプセルホテルよりは浴室設備が充実しているので、利用価値はあると思う。
  レストランは、メニュー数は少ないが、価格はそれほど高くない。そしてん空いているのが嬉しい。レストルームや浴室も含めて、全体的に空いていた。カプセルルーム新設で混むようになるのかもしれないが……。
★南海岸和田駅(南海本線)★  野宿日:2004/11

  大阪府内にはたくさんの健康ランドや安宿が存在するので、いわゆる駅寝よりも多少のお金を払って安眠した方が得策である。ただ、健康ランドには当たり外れが結構あるので、場所選びは慎重にしたい。施設が清潔で、値段的に安く、なおかつ天然温泉に入れる健康ランドといえば、南海岸和田駅から徒歩圏内にある「泉州健康センター クアオルトリバティ」がイチオシ。ここは入館料1800円に深夜料1000円と、大阪の健康ランドの中ではかなり安い方に入る。それでいて、風呂は大きくて綺麗だし、露天風呂も2つあるし、仮眠スペースも男女別の仮眠室と男女共用のプライベートシアターがある。だから、カップルで仲良く眠りたいという場合には好都合かもしれない。男女共用のお休み処がある健康ランドはかなり珍しいから。ただし、プライベートシアターはプリペイドカード制の有料。少々出費がかさんでしまうことを頭に入れて。
  なお、駅からの行き方は、南海岸和田駅を南側に出て直進、大阪臨海線を右に折れ(突き当たりなので分かりやすい)、右側を見ながら歩いていけば、まず見落とすことはない。大きな大きな施設だから。駅から歩いて、10分強といったところか。JR利用の場合は、阪和線の東岸和田駅が最寄りになるが、歩くのはちょっとしんどい。片道100円で乗れるシャトルバスが巡行しているので、バスのある時間を選んで行った方がいい。バスは、8時台から21時台まで。30分に1本程度。南海岸和田駅からも100円バスが出ていて、こちらは7時台から21時台、15分に1本程度。


※値上げしたようです。現在は入館1890円+深夜1260円。(2008/10更新)
★尼崎駅(JR東海道本線・東西線・福知山線)★  野宿日:2006/8

  甲子園に野球観戦に行くことを考えたとき、宿泊費を安くあげるなら尼崎駅が便利。南口を出て3分という好立地に、天然温泉の健康ランド「あま湯ハウス」があるからだ。ここから甲子園球場へ行くには、阪神の大物駅まで徒歩20分、大物から甲子園駅までは6駅180円。午前8時の高校野球第1試合に間に合わせる場合、7時にチェックアウトすれば大丈夫だ。阪神の各駅停車は本数が少ないから、大物駅で多少待つことも考えられる。それを嫌うなら、あま湯ハウスから出ている阪神尼崎駅行きの無料送迎バスを使うといい。ただし、あまり早い時間には便がないので、これだと高校野球の第1試合プレーボールには間に合わない。駅前からの路線バス(尼崎市営バス阪神尼崎行きまたは阪神出屋敷行き。運賃200円))なら、早朝にも便もある。
  「あま湯ハウス」の料金は、入泉料1900円+深夜割増1260円で、合計3160円。安くも高くもない印象。ただ、私が行ったときには期間限定の割引キャンペーンをやっていて、入泉料が1470円だった。深夜割増込みで2730円なら、割と安い方か。2006年8月いっぱいまでキャンペーン期間ということだったが、来年以降このキャンペーンがあるかどうかは分からない。
  施設は並だが、市街地にあるため利用者が多く、タイミングによっては仮眠室の確保は難しくなる。朝起きると、通路で横になっている人が続出していた。チェックインが遅くなる場合、日帰り客が帰るタイミング、つまり午前1時少し前くらいに仮眠室に入るといい。外で寝ている人を尻目に、わずかな空席を見つけられるだろう。


※2007/8、再泊。割引サービスはありませんでした。館内レストランでの飲食は非常に高くつくので、夕食は済ませてからチェックインするのがベターです。JR尼崎駅前には安めの飲食店の類がないので、尼崎入り前に済ませるといいです。あるいは、あま湯の向かいにあるコンビニを利用するか。館内でどうしても腹が減ったときには、2階ゲームコーナー前にカップラーメンの自販機があります(250円)。


※値下げしたようです。現在は入館1575円+深夜1260円。(2008/10更新)
★三宮駅(JR東海道本線・阪神本線・阪急神戸線・神戸高速鉄道・神戸新交通・                                          地下鉄山手線)★  野宿日:2007/8

  正しくは、JRの駅は「三ノ宮」だが、ここでは同駅として扱う。神戸で宿泊費を安く抑えたいなら、三宮と新神戸(地下鉄山手線・山陽新幹線・北神急行)のほぼ中間あたりに位置している「神戸クアハウス」がいい。どちらの駅からでも徒歩10分前後なので、大きな荷物を背負っていてもそう負担になる距離ではない。個人的な考察を述べるなら、三宮→新神戸の道程はひたすら上り坂なので、理想的なのは新神戸→クアハウス1泊→三宮というプランだろうか。こうすれば、夏の暑い盛りでも玉のような汗をかく必要はないだろう。
  館内は、外観から受ける印象よりもこぢんまりしている。1階受付、6階浴室(女性5階)、7階マッサージ、8階仮眠室&レストランという造りで、2〜4階はカプセル宿泊者専用ゾーンとなっている。カプセル利用だと3800円(女性3300円)と、ちょっと高値になってしまう。仮眠室の利用なら、2300円で済む。2300円で一泊できるというのはありがたい。
  ただ、仮眠室(男女別)は結構狭い。簡易ベッドが置かれているゾーンと畳敷きのゾーンがあり、畳の方には布団が敷かれる。客の入りを見て敷く布団の数を調節しているようだが、最大キャパはせいぜい50人くらいだろうか。あとは、23時に閉店した後のレストランを利用するという手もある。座敷部分が閉鎖されてしまうのが辛いところだが、パーソナルテレビがあるカウンター部分は私好みだ。ただし、テレビは常にミュート(消音)になっている。音を聞きたければ、イヤホンを持参するかレストランで購入(210円)するしかない。いずれにしても、寝るには厳しいか。仮眠室の布団を確保した上で、閉店後のレストランでまったりするのが最高の利用方法か。
  気をつけたいのは、チェックイン時間。朝までいられるフリータイムコースは、21時以降の入館になる。私は知らずに20:30頃に行ったのだが、21時までロビーのソファで待たせてくれた。従業員は結構親切。


 野宿日:2014/3

  今回利用したのは、三ノ宮駅から北西方面へ徒歩5分ほど、フラワーロードと北野坂に挟まれた繁華街の外れにある「カプセルホテル神戸三宮」。普通に泊まると、1泊3800円と高額なのだが、楽天経由で「2連泊で4200円」という格安プランが売り出されており、これを利用した。1泊あたり2100円となり、上記「神戸クアハウス」よりも安く上がる。2連泊限定であるうえ、昼間は荷物ともども滞在不可(一度チェックアウトし、ロッカーの鍵も返却する。)というのがちょっと面倒なところではあるが、条件さえ合えば快適な宿になるだろう。
  施設は、わりとこぢんまりしている。5階建ての建物すべてがホテルだが、各フロアの床面積が狭く、混雑すると窮屈な印象か。幸い、利用日にはそれほど混雑していなかったので、快適に過ごせたが。フロントは1階。2階が大浴場とリラックスルーム。3・4階がカプセルルームで、5階にもリラックスルームがある。浴場もリラックスルームも、わりと狭め。入浴は、混雑時間帯を外した方が無難か。カプセルは縦開き式で、中は広くもなく狭くもなく。テレビが若干小さくて見にくかった。館内に食事処の類はないので、事前に済ませるか、持ち込んでリラックスルームで食べるか。これで通常料金が3800円というのはちょっと高い気もするので、連泊時のみ利用するのがよいだろう。
★阪神尼崎駅(阪神本線)★  野宿日:2009/3

  甲子園野球観戦に最適なサウナを発見した。阪神尼崎駅北口から4〜5分という好立地、1泊2300円というリーズナブルな値段設定。気の利いた設備は一切ない簡易サウナだが、風呂に入って寝るだけ、とにかく安くという人には好適な施設だ。場所は、駅北口から見て左前方向。ほぼ国道2号に面している(若干奥まっているが、国道から高看板が見える)。いったん国道に出て、左折して、左上を見ながら歩くといい。
  ビルの3階から上がサウナ施設なのだが、受付は1階にある。エレベーター前にある券売機でチケットを買い、向かいの小窓越しにおばちゃんに渡す。サウナ利用のみ(休憩室利用可)だと2300円。半個室の仮眠室利用だと、3150円。パブリック休憩室はフラットのマット敷きで、一人分ごとに仕切があるし、部屋も暗いので、よほど神経質な人でなければ個室を利用する必要はないと思う。これとは別に、テレビがあって明るいリクライニングルームもある。しかし、こちらは常連客の寡占状態になっている。常連と言うよりも、何年というレベルで住み着いている「難民」の類。若干、釜ヶ崎っぽい雰囲気もある。飲み物の自販機は、比較的安い。食べ物は、カップラーメンの自販機があるだけ。私個人は、宿泊施設に風呂と寝ること以外に多くを望まない人間なので、これから年に1〜2回のペースで利用することになりそうだ。
★新開地駅(神戸高速鉄道、神戸電鉄有馬線)  野宿日:2009/12

  新開地駅の7番出口を出てすぐ、徒歩3秒のところに、カプセルホテル「Asahiカプセル&サウナ」がある。立地はこの上なく便利だ。大雨が降っていて傘がなくても大丈夫なくらい。場所がいいから値段が高いんだろうなぁと思いたくなるところだが、案外そう高くもない。カプセル宿泊は3300円、サウナ宿泊なら深夜料込みで2550円だ。
  玄関を入るとフロントがあり、ここでチェックイン。初回利用者には、丁寧すぎるくらいにシステムを細かく説明してくれる。ロッカーまで案内してくれたほどだ。ちょっと行き過ぎな気もするが、カプセルやサウナ自体に慣れていない人にとってはありがたいだろう。ロッカーは地下1階。縦長型で、幅が狭め。大型の荷物は分解しない限り入らないと考えた方がいい。地下2階に、浴室とレストランがある。浴室は普通の浴槽が2つあるだけで、さほど面白味はない。まぁ、混まなければそこそこ快適だろう。脱衣所にも鍵付きロッカーがあったのが親切。レストランは、利用していないので詳細不明。レストルームは2階にある。仮眠室とまんがコーナーが仕切りなしで続いているため、明るいと眠れない人には少々辛いか。レストルームはさほど広くなく、「雑魚寝」という感じ。毛布が有料(300円)なので、使うのであればサウナ宿泊代を2850円と考えること。レストルームの奥に「デスクボックス」という、電話ボックスくらいのスペースに書き物机がある個室があり、誰でも自由に利用できる。これは出張族などに喜ばれそうだ。ちょっとした書類整理なら十分可能。また、この中にはコンセントもあるので、携帯の充電もできる。カプセルルームは、中2階と3階。フロアの造りが少々チャチで、足音がフロア内に結構響く。カプセルは縦型で標準的な広さ。テレビはあるが、アダルト放送はない。
  全体の評価としては、高いような、安いような、複雑な印象。毛布なしのサウナ宿泊で、空いていればなかなかの好印象になりそう。あとは、駅歩0分の便利さにどのくらいの付加価値を見出せるかだろう。
★尾上の松駅(山陽電鉄)★  野宿日:2006/8

  あまり野宿する機会のなさそうな、中途半端な駅なのだが、この駅を最寄りとする健康ランド「湯遊ランド加古川」を目当てに利用した。この健康ランド、駅を出て線路伝いに西方面へ5分ほど歩き、大きな道路に出た(立体交差)ところで右へ。しばらく歩くと国道250号線に出るので、これを渡ってさらに直進すると、右側にある。駅から徒歩15分くらいだろうか。意外と近い。しかし、私が行ったときには、不運にも休業中だった。情報によると、2006年末まで休業しているらしい。
  まったくアテがなくなってしまったので、ぶらぶらと駅周辺を歩き、最終的には南東方向へ7〜8分ほど歩いたところにあった養田公会堂前の小さな公園で寝ることにした。写真がないので状況を説明しづらいのだが、一応、ここには屋根のあるベンチがある。また、敷地内に大蔵神社がある。この社の中に入れば、大雨でも大丈夫だ。ただし、社の中にはセンサーライトが設置されているので、雨宿りならともかく「寝る」というのはどうか。晴れていれば、ベンチの方が快適だろう。
  行き方はうろ覚えだが、駅を出て直進、T字にぶつかったら右(踏切渡る)。3分ほど直進してT字にぶつかったら左。1分ほど歩いた左側にある(石柱の門があるところ)。あまりオススメできる野宿地ではないが、「健康ランド休業」という緊急時には、最低限の用は足せる。
★姫路駅(JR山陽本線・姫新線・播但線・山陽電鉄、山陽新幹線)★  野宿日:2008/1

  サウナ入浴付き2800円で宿泊できるのは、駅歩5分ほど(山陽姫路からだと3分くらい)のところにあるカプセルホテル「ハワイ」。大阪あたりだともっと安く宿泊できるところが多いが、まぁ3000円を切れば「安い」部類に入るだろう。行き方は、駅を出て目抜き通りをちょっと北へ進み、南町中央通(アーケードの商店街)を左に入ればすぐ右側にある。夜間は酔客が多いエリアにある。
  安いのはいいのだが、難点もいくつかある。1つには、サウナ入浴が夜・朝各1回に限られるということ。実際、夜と朝に1回ずつ入浴できれば充分なのだが、「ダメ」と明言されるとちょっと苦々しく感じる。そのぶん浴室が空いていていいとも言えるのだが。もう一点は、たまたまこの時だけかもしれないが、パブリックスペースの衛生面にちょっと問題があった。誰かが吐いたゲロがゴミ箱の中で異臭を放っていたし、カップラーメンなどの食べ残しを入れる容器も長時間放ったらかしてありそうな雰囲気だった。カプセルルームが清潔で快適だっただけに、ちょっと残念。翌朝の動きにもよるが、姫路で2800円出して泊まるか、大阪あたりに出てもっと安く泊まるか、人によって判断が分かれるところだろう。
★梁瀬駅(JR山陰本線)★  野宿日:2014/10

  諸般の事情で山陰本線の和田山・福知山間で駅寝する必要に迫られ、梁瀬駅のホームに間仕切りのできる待合室があるのを見て終列車を降りた。台風が接近していたので、雨風をしのげる場所でなければならなかったのだ。梁瀬駅にはホーム上の待合室のほか駅舎待合室も終夜出入りできる(物理的に)。トイレの近さを考えれば駅舎待合室の方が便利なのだろうが、駅前に終電後もしばらく客待ちタクシーが停まっていたのと、虫が多かったという理由でホームの待合室で寝ることにした。長ベンチがあり、駅前に目立った繁華街もなく静かで快適。そのうえ、徒歩5分といういい距離感でコンビニがある。駅寝環境としては良好だ。
  このあたりは、上り線は終電から初電までの時間が比較的長く空いているので、結構ぐっすり眠れる。下り線は終電から初電までの時間が短いので、効率よく動ける。旅のスタイルに合わせた野宿予定を組めるのが利点だ。しかし、この日は台風の影響で、翌朝初電からダイヤが大幅に乱れた。予定が大きく狂うことになったのだが、こればっかりは致し方ない。窓・サッシがガタガタと音を立てるなか、無事に一夜を明かせただけでもありがたいと思うべきだろう。ホームの待合室はそれほど強固な建物ではないので、かなり不安な一夜ではあった。

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