九州・沖縄

★小倉駅(JR鹿児島本線・日豊本線、都市高速モノレール)★  野宿日:2001/8

  小倉駅は、改札の外にも屋根のかかった場所がたくさんあるので、野宿をするには便利な駅。特に、モノレール駅付近には同業者の姿も多く見かける。
  そんな中、私は駅から15分ほど歩いたところにある健康ランド「バーパス」を利用した。ちょっと駅から遠いのだが、大きな通り(国道10号かな?)に面しているので、迷う心配はない。都市高速の足立インターのすぐ近くである。
  料金は、2800円。まあ、安くもなく高くもなくといった印象だ。しかし、施設の方は素晴らしい。風呂はとにかく広くて露天風呂まであるし、食堂やゲームコーナーも深夜2時くらいまで営業している。仮眠室は男女別だが、食堂等は男女混合なので、カップルでも安心して利用できる。
  ただし、深夜になると結構混んでくる。廊下で寝ていた人もいたくらいなので、早めに入館して12時くらいには就寝するつもりでいた方がいいだろう。


※大幅に値下げしています。現在は、入館料1890円のみで宿泊可能。平日18〜20時入館の場合は「ゴールデンタイム」が適用され、1470円で宿泊できます。これはお得!(2008/10更新)

※2009/4、再泊(写真を追加)。小倉駅からは遠いですが、モノレールの旦過駅からなら徒歩5分ほどです。公式HPに、割引チケットあり。入館料1890円が、ゴールデンタイム価格の1470円になります。つまり、いつでもゴールデンタイム価格で入館できます。
★博多駅(JR鹿児島本線・博多南線・篠栗線、福岡市営地下鉄空港線、山陽新幹線)★  野宿日:2009/12

  博多駅周辺にはサウナやカプセルホテルの類がたくさんある。ところが、その相場はレギュラーカプセルで4000円前後と、高い。安めのビジネスがとれそうな価格帯だ。サウナ宿泊だと3000円弱のところが多く、カプセルとの間に大きな価格差がある。しかし、各カプセルホテルでは独自に割引サービスをやっているところも多い。会員制度とか、ネット割引とか、いろいろ駆使すればそれなりに安く泊まることができる。博多でカプセル利用を考えるのなら、行き当たりばったりで入るのではなく、事前にちょっとだけ調査してから行くといい。
  JR博多駅博多口から歩いて1分の好立地にある「ホテルキャビナス福岡」は、行き当たりばったりで入ると3990円なのだが、
ホームページ上に各種割引チケットが置いてあり、これを使えば結構安くなる。たとえば日曜の利用の場合、レギュラーカプセルは2730円まで極端に下がる。私が利用した木・金・土限定割引でも3360円。これは利用しない手はない。
  もともと高いカプセルだけに、設備は豪華だ。シティホテルのようなフロント、清潔で広い浴室には露天風呂もあり、カプセルフロアも明るくてどんよりした雰囲気がまったくない。ロッカーも広くて使い勝手がいいし、備品のタオルの肌触りからして安カプセルとは格が違う。ただ、大きな施設(11階建てのビルがすべてカプセルホテル)で利用者も多いので、どこへ行っても人がうようよしていて落ち着かないという面はある。レストランも、従業員がテキパキと動いていて好印象ではあるのだが、何かと世話を焼きたがるので、落ち着かない。もう少し放っておいてほしいというのが、私個人の感想。でも、割引チケットを使って、低価格で高級感を味わえるのは魅力的だ。今後も、たまに利用したい。
★新栄町駅(西鉄天神大牟田線)★  野宿日:2014/8

  駅歩3分ほど、飲み屋街から線路(踏切)を渡ったところにビジネスホテル「わらじ家別館」があり、カプセルホテルが併設されている。楽天経由で1泊2700円(税込)。曜日にもよるが、博多周辺のサウナやカプセルホテルよりもだいぶ安いので、青春18きっぷを持っているのならこちらまで足を伸ばした方が正解。新栄町駅は西鉄の単独駅だが、JRとの接続がある大牟田駅から歩いても15分ほどだ。施設は、全体的に老朽化というか、寂れた印象が強い。カプセル宿泊客も、平日はそう多くない様子。空いているのはありがたいが、それ以前に存続してくれないと困るのでねぇ。
  フロントは、外階段を上がって2階。カプセルルーム&ロッカーは4階、大浴場は3階。5階より上は、普通のビジネスホテルになっている。変わっている点としては、各階のエレベーターホールまでは土足エリアで、各階のフロアは土足厳禁。だから、移動するたびにしょっちゅう靴(スリッパ)を履いたり脱いだりする必要がある。特に4階は、下足場が狭いこともあり、靴の置き場に困る。ロッカーに入れてしまうのがベストなので、ここに泊まる時にはハイカットの靴などは避けた方が無難だ(ロッカーに入らなくなる可能性あり)。どうしてもハイカットがよければ、靴用のレジ袋などを持参するといいだろう。
  大浴場はそれなりに広いく、露天の設備もあるのだが、たいてい露天には湯が張られていない(2回泊まって2回とも張られていなかった)。内湯1つとサウナ1つだけ、と考えた方がいい。脱衣所の外にリクライニングの休憩所があり、ここで飲食可能(持ち込みもできる)。喫煙も可能だが、全体的に喫煙に関しては規制がゆるく、ロッカールームにも灰皿がある。カプセルルームに煙が流れそうな場所なので、ここは禁煙にした方がいいのではないかと感じるが、そうするとタバコを吸うためにスリッパを履いたり脱いだりしなければならなくなる。ベストな解決策は、ロッカールームとカプセルルームの間に間仕切りをつけることだろうか。
  とにかく安いので、「ぐっすり寝られればそれでいい」という人にとっては好適な施設だろう。兵糧攻めにならないように、駅付近で食料を仕入れるのを忘れずに(飲料自販機は館内にある)。
★城野駅(JR日豊本線、都市高速モノレール)★  野宿日:2009/4

  モノレール駅からはだいぶ遠いのだが、JRからなら徒歩15分ほどで着ける場所に、健康ランド「バーデンハウス北九州健康センター」がある。お隣の安部山公園駅からでも同じくらいの距離だが、城野から行った方が道中にコンビニや飲食店などが多い。行き方はとっても簡単で、駅前の大通り(国道10号)をひたすら東(駅から見て右)へ歩けばいい。施設は国道に背を向けていて一本裏から入る形になる。
  入館料は1575円で、深夜料525円が加算され、一泊2100円の計算。しかし、「ナイター割引」という制度があり、19:30〜20:30の間に入館すると、1575円で1泊できてしまうのだ(シューズロッカーが100円で返却されないタイプなので、費用として合わせると1675円)。これで経営が成り立つのかと心配になるほど安い。施設は、ちょっと昭和の臭いがする健康ランドだが、浴場も仮眠施設もそれなりに充実していて、なによりも空いているのがいい。ますます経営が心配になってしまうほど、夜間は利用者が少ないようである。曜日によるのかもしれないが。入館する時間によって、小倉駅の項に掲載している「バーパス」と使い分けるのが賢明ではないか、と思う。安い健康ランドが2軒あるので、小倉周辺での宿泊にはまず困ることがない。
★飯塚駅(JR筑豊本線)★  野宿日:2003/8

  筑豊本線は若松〜折尾〜博多を結ぶローカル線で、鹿児島本線の裏路線的な色合いがある。その中で飯塚駅は終列車の終点となっている駅なので、ここで一夜を明かす貧乏旅行者もそれなりにいるのではないかと思われる。
  その飯塚駅では、素晴らしいことに待合室を終夜開放している。自販機やトイレも完備しており、交番もロータリーの脇にある。駅寝環境としてはAクラスだ。とりあえず、雨露を凌ぐのに苦労することはない。ただ、ベンチは一人分ごとに仕切があるので、寝られない。地べたに寝ることになるので、銀マットなどがあると重宝する。
  ちなみに、駅舎内以外で野宿地を探すとすると、駅を出て線路沿いに左へ歩き、T字路を右折すれば小さな児童公園がある。ここにはトイレと水飲み場があるが、屋根のあるベンチはない。一部のベンチは枝葉に覆われているので、小雨なら大丈夫だが。一方、T字路を左折して踏み切りを越えると、“飯塚健康ランド”という施設がある。しかし、ここは終夜営業はしておらず、午前1時に閉め出されるので要注意。
★筑前山家駅(JR筑豊本線)★  野宿日:2015/10

  静かな無人駅で、間仕切りのできない駅舎内に長ベンチがある。「こりゃ快適に寝られるかな」と思っていたのだが、深夜帯に結構車が駅前に入ってくる。駅前に国道200号線(旧道)が通っているから、トイレを使いに来る人だとか、灰皿に吸殻を捨てに寄る人なんかが結構あるのだ。だから、駅舎内の長ベンチでは落ち着いて寝られない。
  結局、私はホーム上の上屋付きの待合ベンチ(写真)で寝ることに。とはいえ、ホームのベンチはセパレートタイプなので、ちょっと寝づらいから、地べたに寝袋を敷いて寝た。10月ともなると地べた野宿は結構寒いのだけれど、多少なりとも睡眠を確保するにはこれが最善だったろうと思う。隣の筑前内野駅の方が、国道から少し奥まっているぶん落ち着いて寝られたかもしれないが、終列車で筑前山家駅に降り立ったものだからどうしようもなかった。トイレが使えただけでも、マシなほうだ。
★原町駅(JR篠栗線)★  野宿日:2011/8

  この辺りの途中駅の中では駅や街の規模が小さく、そのわりには駅前に綺麗なロータリーが整備されていてベンチもあるので、野宿環境としては良好。ただし、写真ではベンチに屋根が掛かっているように見えるが、藤棚のような造りになっているので雨はしのげない。駅のトイレは24時間利用できる。コンビニは近所に見当たらない。自販機はある。
  駅前の通りは大通りから少し入った路地になるので、あまり交通量は多くない。周辺に一般住宅がそこそこあるが、ロータリーが広く整備されていて極端には接近していないので、少々の物音ならば迷惑になることもなさそう。雨さえ降っていなければ、快適に一夜を過ごせる。
★長者原駅(JR篠栗線・香椎線)★  野宿日:2011/8

  乗換駅だから環境さえよければぜひとも野宿候補地として押さえておきたい駅なのだが、残念ながら環境はあまりよくない。横になれそうなベンチは、駐輪場の脇の円形のもの(写真)のみ。トイレは使えない。しかもこの場所は、夜間でもそこそこ自転車やバイクが通る(自動車は通れない)ので、オチオチ眠ってもいられない。また夏場は蚊が多く、ここで寝るのなら虫除け策は必須。あと、ベンチが円形なので、仰向けに寝ようとすると足が宙に浮いてしまうのも△。隣の原町駅まで足を延ばした方が賢明だろう。
★篠栗駅(JR篠栗線)★  野宿日:2011/8

  駅や街の規模が大きく、あまり野宿には適さない駅だった。駅前の綺麗なトイレが24時間使えるのはありがたい(しかも、着替え等ができそうな「だれでもトイレ」を併設している)し、駅前にコンビニがあって便利なのだが、いかんせん横になれる場所がない。
  写真は、トイレの裏の通路。ここで横になることはできるが、駅前通りの通行人や通行者がちょっと気になる位置。駅前にタクシーの営業所や新聞の販売店があって深夜でも結構人や車の出入りがあるので、安眠できる環境ではない。駅から少し離れて(駅を出て右方向)、線路沿いの小公園まで足を延ばしてみたが、整備が悪く、雑草が生い茂っていて蚊だらけだった。こちらも、安眠できる環境ではない。
★西鉄久留米駅(西鉄天神大牟田線)★  野宿日:2007/12

  道順の説明が難しいのだが、駅前からほぼ一本道で行ける(ただし、それなりに狭い路地)ところに健康ランド併設のホテル「湯の坂」がある。外観はだいぶ古びていて「往年の温泉ホテル」という感じなのだが、中はこざっぱりしていて衛生面に問題はない。宿泊は、平日2415円、日祝2625円。私が利用したのは大晦日〜元旦だったからちょっと特殊だったのかもしれないが、仮眠室は空いていて非常に寝心地が良かった。混み始めたのはむしろ朝になってから。新年の「初湯」を楽しみに来る人が結構多いようだ。私も朝に「初湯」を楽しんだのだが、明け方から雪が降り始めて雪見風呂を楽しむことができ、非常に印象深い一泊となった。
  なお、青春18きっぷユーザーなら、JR久大本線の南久留米駅から歩くのが良い。距離的には西鉄久留米と大差なく、どちらも徒歩15分くらい。繁華街がないぶん、南久留米からの方が行きやすい(迷いにくい)かもしれない。
★永犬丸駅(筑豊電鉄)★  野宿日:2008/1

  筑豊電鉄の永犬丸駅と三ヶ森駅のどちらから歩いても5分くらいのところにあるのが、「サウナ三ヶ森」。いかにも「旧式」という感じの施設だが、値段面に旨みがある。入泉料1600円+深夜料600円=2200円で宿泊可能。全体的に小振りな施設だが、「風呂に入って寝る」ということに主眼を置くならば特段の不満点はない。強いて言うなら、3階の風呂が狭く、鍵のかかるロッカーがないということくらいだろうか。夜遅くに入館しても比較的空いていて(元旦だったからだろうか)、従業員の態度も良く、個人的には気に入った部類に入る。ポイントカード制度があり、10回利用で1回無料になる。
  駅から近いわりに静かな場所でいいのだが、JRの駅から遠いというのは難点といえば難点か。最寄りは筑豊本線の東水巻駅あたりになると思うが、歩くと40分くらいかかると思われる。まぁ、筑豊電鉄には「いかにもローカル!」という風情があるから、青春18きっぷを持っていても筑豊で永犬丸まで行くのが良いのではないだろうか。
★佐賀駅(JR長崎本線・唐津線)★  野宿日:2008/9

  佐賀は県都ではあるものの市街地がそれほど広くなく、駅から10分も歩けば閑静な住宅街になる。賑やかな街で公園野宿するのは厳しいものだが、佐賀あたりならなんとか圏内だろうか。
  候補となりそうな公園はあちこちにあるのだが、私はコインランドリーに行きたかったという事情もあり、駅から北東方面の兵庫町界隈にある夢咲公園で夜を明かした。ちなみに、近くにあるコインランドリー「WASHハウス」は、24時間営業。
  屋根なしベンチしかないこの公園、晴れてさえいれば問題なく野宿できる……と思っていたのだが、結論から言うとあまりオススメできる公園ではない。なぜなら、蚊が非常に多かったからだ。ベンチの下に蚊取り線香を6本同時に焚いて横になったのだが、3時間ほど眠っている間に36カ所も刺された。煙が届かなかったらしい足のつま先付近を集中的にやられた。トイレも見当たらなかったし、理想的な野宿地にはほど遠い公園だった。
  むしろオススメできそうなのは、駅東のガード下にある、バスターミナルの待合所。ベンチがたくさんあってトイレもあり、屋内だから蚊もある程度遮断できそう。酔客や家なし人がウロウロしているのと照明が明るすぎるのが難点ではあるが、眠ることはできなくても時間を潰すことはできるだろう。朝まで読書でもして過ごし、翌朝の始発列車に揺られながら寝るというのも、悪くあるまい。
★唐津駅(JR筑肥線・唐津線)★  野宿日:2015/10

  鹿家駅での野宿を試みるも、あまり適していない駅だったので、こちらに移動。しかし、残念ながら唐津駅も野宿に適しているとは言い難い駅だった。有人駅なので、当然ながら待合室は夜間閉鎖で利用できない。駅を出ると、いきなり特攻服姿の時代錯誤系暴走族が参上。周辺の繁華街には酔客も多く、そこら辺のベンチで横になるのは望ましくない。いったん駅前を離れ、市役所の前庭にあったベンチで横になってみたが、スケボー軍団参上で撤収。今度は橋のたもとにあった東屋で野良猫たちに囲まれて横になってみるも、1時を過ぎても酔客がたくさん通りがかり、ここも諦めた。南口側に回ってみても、これといってよさそうな場所はない。
  結局、北口を出て右手にある大型土産物店「アルピノ」の玄関先のベンチ(写真)で朝を迎えた。ここは半地下になっていて道路からは見えない場所。たとえ酔客が道路を歩いていても、声が聞こえることはあってもすぐ近くまで降りてくることはない。一応、屋根もかかっているから、雨はしのげる。風はしのげない。朝早くに犬の散歩のおじいちゃんが次々とやって来るので、おちおち寝てもいられないけれど、なんとか2時間程度の仮眠は確保できた。「おすすめ野宿スポット」と題しておいてこんなことを書くのもナンだが、まぁ、唐津駅で野宿することは、二度とないだろう。
★荒尾駅(JR鹿児島本線)★  野宿日:2006/8

  荒尾駅は、始発・終着の列車がかなり多く、駅寝ファンにとっては非常に重要な駅である。加えて、さほど大きな街ではないから、深夜ともなると静かで寝やすい。
  だからというわけではないだろうが、駅前ロータリーのバス乗り場には屋根のかかったベンチがたくさんあり、駅寝環境は整っている。ただ、終電時間が遅く(2006/8時点では00:36)、その時間までは駅前にアイドリングタクシーが連なっているため、寝にくい。また、ここのベンチは幅が狭いタイプなので、寝相が悪い人には辛いかもしれない。
  もっと早く就寝したい、あるいは安心して寝返りを打ちたいというのであれば、駅を出て右前方向へ5分くらいのところ(大島町3−1)に大島公園がある。屋根がないので雨天日はアウトだが、野ざらしのベンチだったらここにもある。背もたれのないタイプのベンチなので、わりと広く使える。
  ちなみに私はというと、最初は大島公園で寝ていたのだが、雨が降り始めたので駅前に移動した。大島公園には雨宿りができるような場所はないので、雨が降りそうだったら最初から駅前で寝るべし。降りそうになくても、いつでも移動できるようにしておいた方がいい。
★宇土駅(JR鹿児島本線・三角線)★  野宿日:2007/12

  九州には、設備面で贅沢を言いさえしなければ、安く泊まれる健康ランド類がたくさんある。その最たる例が、宇土駅から徒歩15分ほどのところにある「富合サウナランド」だ。行き方は、駅を出て右、最初の十字路を右、踏切を渡って国道3号に出て左、直進5分ほど右側。
  この施設を形容するのに最も適した言葉は、「仮眠室のある銭湯」だろうか。本当に、設備は銭湯レベルだ。風呂は小さい(狭い)し、リクライニングルームは12席ほどしかないし、仮眠室も10人がせいぜい。しかも、暖房がない(弱い?)ので、冬場は結構寒い。布団や毛布も、饐えたような臭いがする。
  それでも、「とにかく安く」と考えるなら捨てたものではない。なにしろ、1泊1200円なのだから。曲がりなりにも食事もできる。しかも、意外と安い(500円以内のメニューが多い)。ただし、調理するのは受付のおばちゃん。このおばちゃんは浴室のメンテも兼業しているようで、事実上一人で施設全体を切り盛りしていると言ってもいいかもしれない。こういうアットホームな感じの施設は、個人的には結構好き。「快適」ではないかもしれないけれど、また泊まりに行く機会がありそうな気がする。


※値上げしてしまいました。現在は入館600円+深夜料1200円。痛いです。(2008/10更新)
★本妙寺入口駅(熊本市電)★  野宿日:2011/8

  入館料1000円+深夜料1300円、合計2300円で仮眠宿泊できる健康ランド「城の湯」がある。最寄り駅は、熊本市電の本妙寺入口電停。電車を降りたら県道を東へ行き、突き当たりを右折すればほどなく右手に現れる。駅から7分くらいか。幹線道路に面しているので、まず迷うことはないだろう。青春18きっぷ利用の場合は、上熊本駅から歩いた方がいいかもしれない(10分程度)。
  設備は、比較的シンプル。浴室はあまり広くないが、露天風呂が2つあるのが嬉しい。仮眠室は3階で、男女共用のものと女性専用室がある。共用仮眠室は40席程度だが、宿泊利用する人は少なく(この日は私を含めて6人だった)、のんびりくつろげる。館内でも飲食はできる(レストランが2つある)が、高くつくので、安くあげたいなら周辺で済ませるべし。市の中心部に近く、幹線道路に面しているので、飲食店やコンビニは付近にたくさんある。個人的には、マクドナルドが隣接しているのがありがたい。
★辛島町駅(熊本市電)★  野宿日:2014/8

  駅を出て東(辛島公園の反対側)へ4分、突き当りを右折して1分、国道出口脇に「熊本カプセルホテル」がある。写真ではすごく立派な建物に見えるが、施設はワンフロア(1階)のみ。上階はすべて駐車場になっている。繁華街が近いわりに周辺は静かで、カプセルホテルの立地としてはとても良いと思う。連結カプセル2500円〜と価格も安い。九州(福岡県除く)には安宿やサウナの類が少ないのだが、熊本にはかなり集中している。だから、競争原理で価格が下がる。博多は、施設は多いが値段が高い。選択肢の多さと価格のバランスを考えると、九州旅行拠点の筆頭候補になる街だろう。
  ワンフロアだけの施設なので、設備はコンパクトだ。浴室は、全身浴槽+サウナ+露天風呂。ビルの1階にあって露天風呂があるというのが珍しいか。休憩施設としては、リクライニングルームと漫画コーナー、そして軽食コーナーがある。漫画はリクライニングルームや軽食コーナーに持ち出して読んでもいいようだ。軽食コーナーにはカウンターキッチンの設備があり、軽食の扱いがあることになっているが、訪問時にはやっていなかった。朝だけかもしれない。持ち込み飲食が可能なので、必要な場合は事前に買ってからチェックインするといいだろう。ちなみに、軽食コーナーは「名ばかり分煙」になっている。奥の方にコインランドリー(2台)があるのが、個人的にはとても助かる。ちょっと難があるように感じたのは、カプセルルームか。繁華街に近いため夜中の1〜2時ごろに酔客がたびたび奇声を発する。神経質な方は、個室カプセルにした方がいいかもしれない。個室カプセルでも3500円〜だから、博多で連結カプセルに泊まるより安い。
★大神駅(JR日豊本線)★  野宿日:2015/10

  間仕切りのできる待合室に、長〜い木製ベンチがある。4人くらいまで寝られそうだ。トイレがあり(レバーを2段階に操作して水を流す。ちょっと変わった造り)、自販機があり、駅前がちょっとした広場になっていて住宅地が少し離れている。駅寝環境としては、なかなかだ。大分から日出までは賑やかな駅ばかりだし、この先の杵築駅もおそらく夜間締め出しだろうから、大分付近の日豊本線で夜を明かしたい場合には、ここが最適か。
  気をつけたいのは、完全無人駅ではなく、業務委託駅だということ。朝は5時半くらいに駅員さんがやってくるので、それまでにはシュラフ等をきれいに片づけておくこと。4時半に待合室が自動点灯されるから、それで起きるくらいの心づもりで。待合室の自動消灯は1時半くらいだから、「明るいと眠れない」という人は3時間くらいしか休めないかもしれない。その3時間でさえ、事務室の照明は点けっぱなし。明かりが苦手な場合は、アイマスクなどの用意があるといい。タオル程度でもいいと思うけど。
★佐伯駅(JR日豊本線)★  野宿日:2008/8

  JR鹿児島本線の八代・川内間が3セクの肥薩おれんじ鉄道に移管されたことは、青春18きっぷ愛好家に大きなダメージを与えたに違いない。これによって、福岡方面から鹿児島方面へ移動する手段が、非常に不便なものとなってしまったからだ。現時点で、候補ルートは4つ。おれんじ鉄道を使うか、JR肥薩線を使うか、JR日豊本線を使うか、いっそのこと新幹線でワープするか。どれを使うにしても、自己ダイヤを編成する上で頭を悩ませることになる。おれんじ鉄道はJRではないから、青春18きっぷでは乗れない。普通に乗車券を買うと、2550円。青春18きっぷを提示すると買える「おれんじ18フリーきっぷ」を使っても、2000円の出費になる。肥薩線と日豊本線は18きっぷだけで移動できるが、便が少ないのがネック。新幹線は一番早いが、3000円以上の出費になる。18きっぷ1日分以上を要するというのは、18キッパーにとっては殺人的としか思えない。
  悩んだ末に日豊本線を使うと決めたのなら、佐伯での野宿価値が高まる。なぜなら、日豊本線で最大のネックになるのが佐伯・延岡間であり、佐伯で泊まらないと朝の始発に乗れない(大分方面からの始発では乗り継げない)からだ。2008/8の時刻では、延岡行き始発は、佐伯06:24→延岡07:35。この便を逃すと、なんと佐伯17:20→南延岡18:42まで、10時間以上普通列車がない。ちなみにその次は佐伯19:27→南延岡20:56で、これが最終。1日に3本しかないのだ。あまりにも不便な区間であるため、この区間だけ在来特急でワープする人も多いかもしれないが、それだとやはり2000円の出費になり、オレンジ鉄道を使うのと変わらなくなってしまう。また、大分→佐伯の終列車が佐伯0:01着という、18キッパーにとって非常にありがたいダイヤ編成になっている(18きっぷをフルに使える)ことを勘案しても、日豊本線→佐伯野宿というルート編成が最適であるように思える。
  ではどこで寝ようかということが、次の問題になる。駅舎は、当然追い出される。第一、明け方に寝台特急が発着するので、落ち着かないだろう。そこで目をつけるのが、駅から徒歩3分ほどのところにある「港児童公園」。四国フェリー乗り場方面へ歩くと、左手にある。住宅街に埋もれていてちょっと分かりにくいので、地図で事前に確認しよう。地番は、「春日町1」。この公園のベンチは、屋根はないものの大樹の枝葉が少々の雨なら防いでくれる。トイレも完備。住宅地の中には番犬を飼っている家が結構あり、ハデにゴソゴソやっているとしつこく吠えられるのだが、大人しく寝る分には大丈夫。虫もさほど気にならなかったし、終列車→始発という短い時間(6時間ほど)ならば、快適に過ごせるだろう。
★竹中駅(JR豊肥本線)★  野宿日:2015/10

  翌日の行程の都合で、大分・犬飼間で野宿する必要があった。終電で大分から南下し、途中の大分大学前駅がなかなか良さそうだったのだが、駅前が交通量が多そうな道だったのでパスしてこちらへ。しかし、結論から言うと、あまり野宿に適した駅ではなかった。
  まず、トイレがない。これが致命的。それから、待合室が間仕切りできないので、虫が多い。10月でも気になるくらいだから、真夏にはモスラだらけになるのではないかと想像される。そして、ベンチがセパレートタイプ。地べたにシュラフを広げることになったのだが、床は小さな虫の死骸だらけ。さらに、終電後に駅舎内が自動消灯されたまではよかったものの、深夜に貨物列車が通過するタイミングで自動的に点灯されるので、よほど深く眠っていない限りたたき起こされてしまうだろう。駅周辺に繁華街が拓けていないどころか住宅も少ないので静かでいいけれど、ぐっすり眠れるという感じではなかった。まぁ、豊肥本線は終電が遅くて始発が早い(竹中駅の場合、終電が0:04で始発が6:06)から、最悪睡眠が確保できなかったとしても、どうにか乗り切れる。始発が早いということは、早くから乗客たちがやって来るということでもあるので、寝過ごして不審者と思われないよう、注意を。5時過ぎまでには寝具等を完全に片付けるようにしたい。
★宮崎駅(JR日豊本線・日南線)★  野宿日:2009/12

  JR宮崎駅西口を出て、目抜き通りをひたすら直進、ボンベルタ橘を通過してさらに5分ほど歩いた左側に、ホテル「マリックス」がある。駅からだと、15分くらいかかるだろうか。このホテルに、おまけ程度にぶら下がっているのがカプセルホテル「マリノーヴァ」だ。どちらかというと、「マリックス」宿泊客のアウトバスという意味合いが強い施設で、20室程度あるカプセルルームは比較的空いている。仮眠室宿泊もできるようだが、詳細未確認。カプセル宿泊だと、1泊2900円。競合施設がない地域にしては、良心的な価格帯だ。
  施設は、狭い。ワンフロアのみ。初めて利用する人に対しては、係員が親切に案内してくれるのだが、その必要がないくらいに狭い。ロッカールームは一番奥にあり、その隣が浴室。浴室はあまり広くないが、サウナだけはやたら広かった。ホテル宿泊客の利用が多く、いつ行ってもそれなりに混んでいる。朝6時に行っても混んでいた。飲食物の持ち込みは可能だが、館内で飲食ができるのはフロント前のロビーのようなスペースのみ。フロントでカップラーメン・お菓子程度の販売あり。カプセル内での飲食・喫煙は厳禁(常識だが)で、見つけ次第退館の旨が記されている。それどころか、「迷惑ないびきをかく人も退館していただきます」とさえ記載されている。いびきは、自覚していないケースも多いだけに不可抗力な部分もあると思うのだが……。カプセルは、横開きのものと縦開きのものが混在。希望がある場合には、チェックイン時に申し出るといいかも。
  コンパクトであまり洒落っけのない施設ではあるが、県内(というか、日豊本線沿線)では貴重なカプセルなので、大事に利用したい。
★出水駅(肥薩おれんじ鉄道、九州新幹線)★  野宿日:2015/10

  ここのところ、どうも野宿地選定ミスが多い。出水駅もまた、野宿環境が良いとは言えない駅だった。駅前広場の片隅に小型テントを張って休む先客がいたけれど、私はシュラフのみの持参でテントは持ち合わせていないので、広場の地べたではちょっと苦しい。駅周辺もあちこち歩いてみたけれど、公園や河川敷など、あまり良いところはなかった。
  苦肉の策で利用させてもらったのが、駅を出て左手にある南国バスの待合所のベンチ。建物は夜間施錠されるので、屋外にひとつだけあったベンチで横になった。写真ではわかりにくいだろうが、自販機とバス停の間にベンチがある。自販機の脇だから夜間でも人が来るかなと心配されたが、幸いにもそのようなことはなかった。ただ、朝は5時頃からバス会社の職員が出勤するので、明るくなる前には片づける必要があるだろう。駅周辺には夜間営業の飲食店などもあってほどほどに賑やかだが、ロータリー内にはほとんど人や車が入ってこない。駅前、タクシー乗り場付近のベンチでもよかったかなと思う。その方が、トイレに近いので。
★西鹿児島駅(JR鹿児島本線・日豊本線・指宿枕崎線・鹿児島市電)★  野宿日:2003/8

  南西諸島への窓口・西鹿児島駅周辺には、3軒の健康ランドがある。東口を出て左へ徒歩3分で「エクセルサウナタイセイ」、天文館繁華街の外れに「パームスプリングス天文館」、そして線路の反対側に「太陽ヘルスセンター」。狭い範囲で競合しているためか、いずれも値段的に大きな魅力がある。前2者は1700円、太陽は2000円。
  私は、駅に近いという理由でエクセルサウナタイセイを利用した。9階建ての大きなホテルの地下が健康ランドのスペースで、お世辞にも「広い」とは言えない。休憩室も席が不足しがちで、夜遅くに入館すると床で寝ることになる。また、3つの大型テレビがつけっぱなしなので、神経質な人はなかなか眠れないかも。ただ、別料金800円で仮眠室を利用することができる。2段ベッドを遮光カーテンで覆ったもので、ここなら安眠が約束される。
  ちなみに、エクセルとパームは男性専用。女性が利用したい場合には、自動的に太陽ヘルスセンターになる。
※現在は「鹿児島中央駅」に改称しています。

公式HP上に200円引き券があります。(2008/10更新)
★中洲通駅(鹿児島市電)★  野宿日:2008/9

  上記「エクセルサウナタイセイ」と併せて鹿児島中央駅としてもいいのだが、中央駅よりも市電の中洲通駅(電停)の方が明らかに近いので、別枠で扱う。ただ、中央駅からでも徒歩15分ほどである。
  市電を降りて北へ歩き、跨線橋でJR指宿枕崎線の線路を越え、2つめの信号(武町交差点)を左折して1分ほどのところにあるスーパー銭湯「太陽ヘルスセンター」で簡易宿泊を受け付けている。入浴料込みで、2000円。中央駅付近に安く泊まれる施設があるので利用価値に疑問を抱く人も多いかもしれないが、そのせいか利用客が少なく、安眠が得られるという利点もある。チェックインは19時〜と遅く、チェックアウトは8時と早い。これは、夜間宿泊室となる休憩室(和室)が、昼間は日帰り客用に開放されるため。19〜翌8時は宿泊者専用室となる。チェックインすると、おばちゃんに休憩室に案内され、テーブルやらパーティッションやらでスペースを区切り、布団を敷いてくれる。簡易的な宿泊体制ではあるが、「畳−布団」という条件で寝られるのは喜ばしいことだ。
  もちろん、入浴は自由。天然温泉を引いている浴室は、全体的にぬるめで長湯向き。館内には食事処はない。ただ、階下に24時間営業のスーパー「マルイ」があり、外出して買い出し、持ち込んで食べることが可能。また、通りを渡れば弁当店もある。唯一の弱点は、キャパの小ささだろうか。休憩室は7〜8人で満室となる狭さで、しかも男女共用である。私が利用した日には、私を含めて5人だったので息苦しさはなかったが、満室で、しかも男女が混ざるような展開になるとちょっと居づらさを感じるかもしれない。
★宮ヶ浜駅(JR指宿枕崎線)★  野宿日:2015/10

  締め切りのできる待合室に木製の長ベンチがあり、とりあえず横になることはできる駅。駅前に自販機もある。ただし、トイレがないので、とりわけ「オススメ」という環境ではなかった。さらに言うと、海辺に立地する駅なので周辺にカニがたくさんおり、待合室の中にまで入ってきている。夜中にもそこらじゅうでカサコソ音がするので、若干気になる。また、駅前への夜間の人・車の出入りはなかったけれど、裏手(海側)に線路に沿った道路があり、そこそこ車が通る。長い直線道路なのでそこそこ飛ばしていることもあり、走行音も少し気になった。神経質な人だと、熟睡はできないかもしれない。
  それでも、この辺りは終電が遅く(23:59)、始発が早い(4:55)。眠れなかったとしても、朝を待つという感覚でどうにかしのげそうだ。逆に言うと、あまり長く寝ていられないということでもある。駅舎内は終電後に自動消灯され、朝は4:20に自動点灯された。不審者と思われないためにも、点灯されるまでには荷物等をすべてまとめておくようにしたい。
★旭橋駅(ゆいレール)★  野宿日:2001/8

  沖縄県唯一の軌道交通・ゆいレールは、2003年度の開業予定。那覇空港〜首里の13kmほどの路線だが、渋滞の酷い那覇にとっては希望の星である。
  なにぶん、まだできていない駅なので、駅寝云々についてはあまり多くは語れないのだが、建設中の駅舎を見る限りでは、あまり多くは望めなさそうだ。駅舎はすべて高架部分にあるので、地上の入り口を閉められてしまったらそれまでである。
  ただ、私が利用した「アメリカ湯」という健康ランドが、どうやら旭橋駅から近いようだ。徒歩5分程度なのではないだろうか。因みに、那覇港からも徒歩5分くらいである。ここは、他の健康ランドと比べるとちょっと高い(深夜料込みで3360円)のだが、港に近いという利点がある。鹿児島行きのフェリーは、たいてい朝7時前には出航してしまうので、市街地にホテルをとっていたのでは、朝、まだ暗い時間に目を覚まさなければならなくなる。
  完全無料コースを希望の方は、那覇港ターミナルの玄関先で寝るといい。屋根のかかった部分には、同業者の姿もちらほら見かける。こちらなら、出航ぎりぎりまで寝ていられる。


※「健康空間うるわし湯」に名称変更しています。料金は入館1890円+深夜料(0〜9時在館)1050円ですが、5時以前に退館すれば深夜料は発生しません。(2008/10更新)

戻ります。