東 北

★青森駅(JR奥羽本線・津軽線、青い森鉄道)★  野宿日:2010/12

  正面口を出て右手、比較的人通りの少ない商店街の入口にカプセルホテル「サン」がある。駅から歩いて2分程度の好立地だ。写真を見ると立派な施設だと思えるかもしれないが、実はこれは雑居ビルで、カプセルホテルはワンフロアのみ(4階)。雑居ビルといっても、飲食店や娯楽施設が入っているビルではなく、いわばオフィスビル。だから、「本当にここでいいのかな?」と、入る前に少々逡巡してしまう。
  4階フロア内の各施設は、中央のフロント・従業員室をぐるりと取り囲むように展開している。エレベーターを6時の方向に見立てると、7〜8時の方向にロッカールーム、9〜11時の方向にカプセルルーム、12〜1時の方向に浴室・トイレ、2〜3時の方向にラウンジ、そして4〜5時の方向に下駄箱、という具合。フロントの応対はたいへん親切。特に初回利用者には事細かに説明してくれる。宿泊料金は、3000円。あまりいろいろな施設が揃っているホテルではないので、まぁ平均的な価格帯だろうか。カプセルルームは横開きで、そこそこ広い。食事は、館内ではカップラーメン程度しか調達できないので、持ち込み推奨。ラウンジには電子レンジも用意してある。問題は、浴室。先客がいると遠慮したくなるほど、狭い。一応5〜6人は同時に入れる(浴槽はせいぜい2人)のだが、混み合うとちょっと気まずい。また、女性が宿泊している場合(女性も要予約で宿泊可能)、当然ながら女性が入浴している間は他の客は利用できなくなる(鍵がかけられる)。この点を除けば、ほぼ不満点のないカプホなのだが……。私が利用した日はガラガラに空いていた(大雪だったから?)ので、特に不便を感じることはなかったが。むしろ、「この利用者数で経営は大丈夫?」と、心配になるほどだった。
★清水川駅(青い森鉄道)★  野宿日:2015/9

  翌朝の行程を考慮して、野辺地・青森間で野宿地を探していた。するち、2駅めの清水川駅によさげなベンチがあった。古めの駅舎が残っている駅には、このような足を伸ばせるベンチがある可能性が高い。トイレがなかったのが残念ではあるが、駅舎内が広く、駅周辺も静かで、まずまず快適な駅寝環境だった。飲み物の自販機はある。
  難点としては、深夜帯に度々貨物列車が通過してそのたびに目が覚めてしまうことと、駅前が駐車場のようになっていて明け方から車の出入りがあるということか。また、終電が23:27で、24時過ぎには自動消灯されるので、身支度はお早めに。朝は明るくなるまで点灯されないので、始発で動き始めるのなら荷物はあまり広げないこと。ホームにも間仕切りのできる待合室があるので、駅前の出入りが気になるようならこちらで休む手もありそうだ。
★八戸駅(JR八戸線、青い森鉄道、東北新幹線)★  野宿日:2000/7

  八戸駅は市街地から遠く離れた場所にあり、駅前は信じられないほど寂れている。駅舎の方は、東北新幹線の延伸に伴って改装されて綺麗になったようだが、私が行ったときには掘っ立て小屋のような有様だった。もちろん、待合室の終夜利用は不可。困った私が駅前でタバコを吹かしていると、背の丸いおばあちゃんが近づいてきて、「休憩所あるよ」と言ってきた。怪しいとは思いつつも、話の種になるのならと思って利用することにしたのだった。
  “自称”休憩所は、駅歩3分。粗末な民家の離れで、8畳くらいの部屋はすでにほぼ満室という状況だった。自分のスペースは、1畳分だけ。テレビがあったのとコンセントを使えたのはありがたかったが、今から思えばあれで1500円はちょっと高い。布団は酸っぱい臭いがするし、トイレもない。
  12/1に東北新幹線八戸駅が開業すれば、在来線の盛岡・八戸間は第3セクター線に生まれ変わる。これは、青春18きっぷ愛好家が八戸を訪れなくなるということを意味しているので、あの怪しい休憩所も廃業になってしまうのではないだろうか。
★中央弘前駅(弘南鉄道大鰐線)★  野宿日:2010/12

  弘前市の中心繁華街は、JR弘前駅よりも弘南鉄道の中央弘前駅の方が近い。そのため、サウナ&カプセルホテル「アサヒサウナ(カプセルイン弘前)」も、中央弘前駅が最寄りとなる。行き方としては、駅を出て左、2つめの信号を右に折れて約3分、右側。朝日会館という、総合娯楽ビルの5階部分がサウナ&カプセルホテルになっている。ただし、この行き方だとキャバクラ街を通ることになり、客引きがかなりうるさい。駅を出て右へ行き、昇天教会前のT字を左折、一方通行の道を通ってバス通り(主要地方道弘前岳鰺ヶ沢線)に出てこれを右折、中三デパートの前を通っていく行き方の方がオススメ。また、JR弘前駅からの場合は、地下道でロータリーを渡って、歩行者専用道路をひたすら歩いていくとバス通りに出られる。これを右折すれば、中三前経由で行ける。中央弘前駅からだと徒歩5分程度だが、JR弘前駅からだと20分くらいかかるということをお忘れなく。
  施設は、いたってシンプル。浴室があり、仮眠・休憩室があり、カプセルルームがある。食事コーナーもあるようだが、利用していないので詳細不明。浴室は内湯のみで、さほど凝った造りではない。仮眠・休憩室はリクライニングチェアが並んでいる。カプセルルームは連結と個室がある。連結カプセルは横開きで、そこそこ広かった。階下がボーリング場になっていて、「音がうるさい」という噂があったのだが、私はまったく気にならなかった。料金は、連結カプセルで2980円。+300円で個室にできるが、ここの個室カプセルはアコーディオンカーテンで仕切られているタイプなので、あまり付加価値はない。設備と、飲食物の持ち込みができないということを考慮すると、若干高い印象か。オススメなのは、カプセルよりもサウナのみ利用(リラックスコース)で、タオル持参・館内着なしのプラン。これなら、1500円で1泊できる(12時間以内。タオル・館内着付きだと2000円)。あまり気の利いた設備がなくても、「1500円で1泊できるのなら」という考え方もアリだろう。近年改装したのか、全体的に清潔だし。
★厨川駅(IGRいわて銀河鉄道)★  野宿日:2010/12

  盛岡からIGR岩手銀河鉄道で2駅、厨川駅が最寄りとなる場所に、宿泊可能な健康ランド「マース盛岡」がある。国道4号沿いなので道はわかりやすいが、厨川駅と青山駅のちょうど中間辺りにあり、駅から15分ほど歩く。厨川の方が若干近いということで厨川駅として掲載したが、個人的には青山駅から歩くのがオススメ。厨川から歩いた場合、道中に夜間営業している商業施設がほとんどないのに対し、青山駅からの道中にはコンビニやファミレスなどいろいろあるため。特に、激安定食屋の「半田屋」があるのが心強い。
  施設自体は、比較的こぢんまりしている。しかし、宿泊利用する人はあまり多くないようで空いていたので、快適に過ごすことができた。風呂は内湯のみ。ジェットバスや電気風呂などもあるが、特に長湯したくなるような要素はない。サッと汗を流して、むしろ風呂上がりの休憩の方に重きを置きたい。ちなみに、深夜1時から4時半までは清掃のため入浴できないので注意。休憩スペースは2階。リクライニングチェアと、マットタイプの仮眠席がある。一部が喫煙席になっていて、禁煙席との間に間仕切りがないので、嫌煙家は隅の方の席に陣取らないと、煙に燻されることになる。もっとも、煙が充満するほどには混雑していないのだが。すぐ側に自販機などがあり、各席での飲食も可能なのが個人的には嬉しい。料金は、深夜料込みで2000円。こぢんまりしているとはいえ、かなり割安感がある。ここだけでなく、岩手県内には安い健康ランドがたくさんあるので、旅のプランも立てやすい。
★北上駅(JR東北本線・北上線、東北新幹線)★  野宿日:2012/12

  西口(在来線側出口)から徒歩5分ほどのところにあるカプセルホテル「北上カプセルホテル」を利用してみた。駅からの行き方は簡単で、目抜き通りをまっすぐ歩いて、最初の信号を右折して1分くらい、右側。駅からの所要時間は、5分くらいだろうか。周辺に高い建物が少ないので、分かりやすい。繁華街、いわゆる色町の真っただ中にあり、道中それなりに客引きから声を掛けられるのは覚悟が必要。
  写真を見ると立派な施設に思えるのだが、実は5階建てのビルのうち、カプセルホテルはワンフロア(5階)のみ。1階は飲食店、2〜4階はカラオケボックスになっている。コンパクトで、寝るだけの施設だ。宿泊料は、通常2600円だが、楽天経由だと2100円〜。ただし、安いプランで入るとロッカーを使えないので注意。カプセル内に荷物置き場がある(これは便利! ぜひ全国のカプセルホテルで導入してほしい)ので、デイパック程度ならば問題なく持ち込める。宿泊客がかなり少なく、全体的に閑散としているので、キャリーバッグなど大きな荷物はカプセル外の通路あたりに置いておけないこともない。万が一何か荷物がなくなっても、すぐに犯人を特定できるくらいの利用者数。外部の人間がフロントを通らずに入ってくる可能性もあるが(物理的には、入れてしまう)。
  チェックインは2階、カラオケルームの受付で行う。5階は土足厳禁なので、2階でスリッパに履き替える。エレベーターで5階に上がると、すぐそばに灰皿があり、ここが喫煙所。エレベーター前に煙が滞留するので、嫌煙家にとっては辛い造りかもしれない。通路を進んで、右手にカプセルルーム(男女別室)、左手にコインシャワーがある。カプセルは2段の連結タイプで、横開き。上段へ上がる梯子がグラグラしていて上りにくいので、下段の方が使い勝手がいい。カプセル内にテレビはなく、代わりに荷物置き場があるというレイアウト。コンセントが3口もあるのが嬉しい。シャワールームは利用していないので詳細不明だが、有料(4分100円)。タオル・歯ブラシ・シャンプー等、すべて別料金が必要。浴室は、かつてはあったらしいのだが、現在はない。旅行者よりも飲んで帰れなくなった人の利用が多い施設だろうから、需要がなかったのだろう。通路をさらに奥に進むと、左手にトイレと洗面所、右手に談話室がある。談話室内で持ち込み飲食が可能だが、23時までしか使えない。カプセル内にテレビがなくて談話室が23時までというのは、ちょっと。ちなみに、館内での飲食物の提供は、2階フロントでカップラーメン程度の販売があるのみ。1階のつぼ八を利用するか、事前調達を推奨。コンビニへは、ホテルを出て右(駅とは反対方向)へ3分ほど。
★久慈駅(JR八戸線、三陸鉄道北リアス線)★  野宿日:2010/1

  市の中心駅にしては比較的長閑な駅で、野宿する場所もいくらでもありそうなのだが、さすがに1月では辛いということで、市街地を見下ろす丘の上にある健康ランド「古墳の湯」を利用した。駅から歩くと結構遠く、林間の未舗装道路でショートカットしても30分ほどかかる。整備のいい道を行くのなら、約1時間。どちらも、街灯・歩道が整備されていないので、夜間歩きは用心して。訪問時は、林道はくるぶしくらいまでの積雪、整備のいい道はカチカチのアイスバーンだった。冬場に車で行く場合には、万全の滑り止めを。歩くなら、林道の方がむしろ安全。
  料金は、仮眠室宿泊だと1泊2000円。なかなか安い。しかも、場所があまりよくないためか宿泊利用する人はたいへん少なく、のんびり過ごせるのが嬉しい。マット敷きの仮眠室とリクライニングのシアタールームがあるが、シアタールームは朝まで貸し切り状態、仮眠室も5〜6人しか利用していなかった。入浴のみだと500円で利用できるので、日帰り客が多いようだ。
  浴室は広々。露天風呂もあり文句なし。食事処もある(終了時刻が早い(21時だったと記憶)ので、宿泊利用するなら持ち込み推奨)。駅からのアクセスの悪ささえ苦にならなければ、文句の付けどころがない施設だと思う。あと、施設のご主人の飼い猫だろうか、1階ロビーでくつろいでいると毛むくじゃらのネコがすり寄ってくるので、猫アレルギーの人は注意が必要。
★宮古駅(JR山田線、三陸鉄道北リアス線)★  野宿日:2003/8

  三陸海岸の中核都市・宮古も、駅舎はかなりのローカルぶりを発揮している。待合室などハナからなく、駅周辺では眠れそうな場所もほとんど皆無。深夜でも、駅前には割と人が多く、しかもたいてい千鳥足なので、あまり駅前で朝を迎えたくない場所だ。
  そこで私が利用したのは、駅から徒歩10分くらいのところにある「西公園」。ちょっと大きめの児童公園という佇まいで、屋根のあるベンチが2つある。周囲を民家に囲まれているので、不測の事態にも対処しやすいし、トイレ・飲水所も完備。ただし、私が行ったときには、深夜に高校生風情の3人組が花火をしに来て騒いだので、変な時間に目を覚ましてしまった。どうやら、宮古はあまりガラのいい街ではないようである。
★津軽石駅(JR山田線)★  野宿日:2010/9

  宮古市街の外れ、宮古湾に面した場所に宿泊可能な健康ランド「宮古湾温泉マース」がある。最寄り駅はJR津軽石駅。国道45号に出て、ひたすら北(宮古市街方面)へ歩くと、右手にある。駅からはそれなりに遠いが、20分くらいだから歩けない距離ではない。ほぼ一本道で分かりやすいし。
  宿泊プランが多彩なのが、この施設のいいところだ。安くあげるなら、仮眠室利用がオススメ。平日なら2200円、土・祝前日でも2400円で済む。少しでもプライベートな空間が欲しければ、カプセルルームへ。連結だと3000円(土・祝前日3200円)、個室カプセルは3400円(土・祝前日3600円)。また、ある程度大人数であれば、和室をチャーターした方が安くなる場合もある。和室は2名6500円、+1名につき2200円増し。3人なら連結カプセルよりも安い計算になる。
  浴室は、特にこれといって目を引くような設備はないものの、一応天然温泉。食事処はメニューが豊富で、この手の施設にしては全体的に安い印象。空腹状態で入館しても問題なさそうだ。施設は全体的に小ぶりで、宿泊客もそう多くないようであるが、だからこそ落ち着いてのんびりできる。個人的には、なかなか気に入った健康ランドだ。


※2011/3/11の東日本大震災に伴う津波の被害を受け、閉店してしまいました。
★釜石駅(JR釜石線・山田線、三陸鉄道南リアス線)★  野宿日:2009/9

  釜石駅は3路線が乗り入れるターミナル駅で、闇雲に乗り継いで旅をしているとこの駅で終電が終わるということが多い駅でもある。到着便はわりと遅くまであるのに対し、出発便が終わる時間が早いのだ。
  釜石市の代表駅であるが、1日当たりの乗降客数は500人前後(JR)で、駅前はかなり寂しい光景が広がっている。新日鉄の巨大な製鉄所があるが、それがなおのこと「何もない感」を助長させている。こんな駅だから、野宿ができそうな場所はいくらでもある。誰にでも思いつきそうな場所としては、ロータリー脇の園地内のベンチ。駅前だが夜間はほとんど人の出入りがないため、落ち着いて眠れる。屋根がないので雨が降るとちょっと辛いが、駅のトイレから近く、すぐ近くにコンビニがあるので便利。ただ、風が吹いていると、夏場でもちょっと寒い。コンビニがあるため、明るくて寝づらいと感じる人もいるかもしれない。私もそのクチなので、私は終夜入場可能な三陸鉄道の駅ホームのベンチを拝借させていただいた。ちなみに、JRの駅舎は終電後の立ち入り不可能。三陸鉄道の駅も有人なのだが、深夜〜早朝にかけては無人となり、夜間専用の出入口が開放される(待合室等には入れない)。ここなら屋根があるので、多少の雨ならしのげる。本降りになったら、トンネル式の通路(コンコース)に逃げ込めばいい。ただ、終夜入退場できる造りとはいえ、公に野宿が許可されているわけではないので、必ず始発前に撤収し、ゴミなどは決して散らかさないように気をつけよう。
★古川駅(JR陸羽東線・東北新幹線)★  野宿日:2008/11

  駅から歩くとほぼ1時間くらいかかるので、もはや古川駅として扱うことに無理があるかもしれないのだが、一応利用したので報告しておきたい。オールナイト営業の健康ランド「三本木の湯」があるのは、古川駅西口からとにかく国道4号に出て左折、ひたすら南下。三本木大橋の手前右(西)側にある。隣接している「カウボーイ」という巨大スーパーが遠くからでも目立つので、それを目印にするといい。
  入館料は、1680円。一泊すると深夜料が加算されて、合計2730円となる。値段的には、まずまずか。平屋建ての建物なので、館内はそれほど広くはない。浴室はバリエーションに富んでいて、湯は薄茶色。休憩スペースは、屋台のような飲食店が並ぶフードコート内及び隣接した広間と、リクライニングルームと、仮眠室がある。フードコートや広間は、基本的に飲食するためのスペース(休憩での利用も可)なので、寝るには不向き(閉店後なら寝られるだろうけど)。リクライニングルームはプライベートテレビ付き。仮眠室は静かで暗くて睡眠をとるには適しているが、満席率が高い。この他に、レストランや個室などがある。多人数で宿泊する場合には、個室の利用がオススメ。1人あたりではなく、1部屋あたりの料金設定になっているので。ただし、訪問時には個室のみでの利用はできず、朝食とのセットなど、いくつかのプランから選択するシステムになっていた。それでも、2人以上での利用であればかなり得をする設定である。総じて、さほど規模は大きくないながらも必要な施設はひととおり揃っていて、混んでさえいなければ快適性は優れている。唯一の難点は、駅から遠いことだろうか。送迎バスなども、特に用意されていないようである。
★勾当台公園駅(仙台市営地下鉄南北線)★  野宿日:2012/3

  仙台市内には、私が知る限りでは3軒のカプセルホテルがあるが、いずれも価格面ではそれほどお得感がない。いずれもこぢんまりした規模で、料金は3000円少々だ。近年では、3000円出せば安めのビジネスに泊まれる街が多くなってきているだけに、カプセルならば3000円切りを望みたいところではある。
  そんな中、私が利用したのは、勾当台公園駅から徒歩5分ほどのところにあるカプセルホテル「リーブス」。写真ではかなり怪しい外観になっているが、これはちょうど外装工事が行われていたためで、規模は小さいながらそれほど古びた感じではないし、衛生面にも問題はない。駅からの行き方は少々説明が難しい。国分町のセブンイレブン(ドン・キホーテの向かい)の裏手に位置している。すぐ近くに「サウナ&カプセル キュア国分町」があり、こちらの方が目立っている。
  規模が小さいだけあって、浴室も小さめ。カプセルは横開き。出入りはしやすいが、若干音が漏れやすい。ドアを隔てた先の談話室から、夜通し声が聞こえてくるので、神経質な人にはあまり向かないかもしれない。談話室は喫煙が可能で、通路との間に間仕切りがないため、タバコ嫌いな人にも厳しそう。そして、このカプセルホテル最大の特徴が、ロッカーがカプセルルーム内にあるということ。カプセルルーム内に荷物を持ち込みやすいということでもあり、個人的には利点。
  なお、公式HPから予約すると200円引きになるほか、楽天イーグルスやベガルタ仙台の試合を観戦した人(当日限定。半券等提示)は500円引きなど、各種割引サービスを行っているので、これらを利用すれば3000円切りも可能になる。
★陣場駅(JR奥羽本線)★  野宿日:2014/10

  諸事情により大鰐温泉・大館間で駅寝する必要性が生じ、当てずっぽうで陣場駅で降りた。が、当駅は駅寝にはまったく向かない駅だった。長年駅寝旅をやっていれば、まぁこういうハズレを引くことだってある。
  まず、トイレがないのが絶望的に痛い。簡易的なものであっても、汲み取り式であっても、トイレだけは確保したい。洗面所や飲み物の自販機、周辺コンビニなど、「水」を確保できる場所が一切ない。それから、間仕切りのできる待合室がない。ホームのベンチは上屋だけのタイプで、しかもベンチがセパレートタイプなので地べたに横になることになる(写真)。簡易な駅舎内は一応間仕切りができるが、こちらもベンチはセパレートタイプ。最低限シュラフか銀マットくらいは用意がないと、夜を明かすことは難しいだろう。なぜわざわざ間仕切りのできないホームの方で寝ることにしたかというと、駅前が結構うるさいから。周辺に目立った集落は形成されていないのだが、駅前に土建屋があり、夜間には駅前にトラックなどが集結して一晩中アイドリングしている。中途半端に駅前が広くなっているため、トラックターミナルのような状態になっているのだ。
  隣の津軽湯の沢駅の方が、だいぶ良かったかもしれない。当てずっぽうで駅寝をするときには、終列車ではなく一本前の列車(あるいは、対抗列車を残した終列車)で駅寝地を選定するのが鉄則だ。万が一大ハズレを引いた場合にもう一度リトライできるので。
★大館駅(JR奥羽本線・花輪線)★  野宿日:2003/8

  現在のところ、東京近郊を起点にした場合、初日に辿り着ける最北地点は大館である(奥羽本線利用の場合)。東北本線利用なら青森まで行けるのだが、12/1に東北本線盛岡・八戸間が経営移譲となるので、この先ますます大館で野宿をする18キッパーが多くなってくるだろう。
  大館駅も待合室終夜利用はできず、野ざらしで寝ている人を多く見かける。しかし、これは雨が降ればまったくの無防備だし、タクシーのアイドリングがうるさいし、時折酔っぱらいの喧噪も聞こえてきてなかなか落ち着いて眠れない。
  そこで、私は駅から歩くこと約10分、長木川の河川敷で夜を明かした。河川敷にはサイクリングロードが整備されており、銀マットを敷けば立派なねぐらになる。おまけに、県道の橋の桁が低いので、橋の下なら雨が降ってもまず濡れることはない。明け方になるとジョギング婆ちゃんや犬の散歩爺ちゃんが頻繁に通るので、かなり早く目が覚めてしまうが。万が一不測の事態が発生しても、川っぺりには民家がたくさんあるので、大声を出せば大丈夫。
  この他では、橋のたもとに“ガスト”がある。ここは朝5時まで営業しているので、睡眠はともかく、時間を潰すことはできるだろう。
★土崎駅(JR奥羽本線)★  野宿日:2005/8

  土崎で野宿をするのは、まず間違いなく翌朝一番のフェリーで北海道へ行く人だろう。なので、ここでもそれを前提に話を進める。土崎駅から秋田港フェリーターミナル(以後「FT」)までは、徒歩30分程度である。行き方は、目抜き通りをひたすら直進し、国道7号を突っ切り、体育館前の十字路(信号なし)を左。突き当たりを右。あとは、ひたすらまっすぐ(途中で駐車場を突っ切る形になる)。迷った場合は、駅から直進して国道7号辺りまで出ると左前方に「セリオンタワー」が見えるので、とにかくこれに向かって進んでいくこと。FTは、タワーから5分くらいの場所だから。
  さて、野宿する場所として、まず第一に考えられるのは駅である。しかし、翌朝のフェリーに間に合わせるためには遅くても6時過ぎにはFTに着いておきたいことを考えると、ちょっと危険を伴う気がする。もう少しFTに近い場所で寝た方がいいだろう。駅前の案内板を見ると、駅とFTのちょうど中間くらいのところに公園があることになっている。しかし、この場所にはホテル「ルートイン秋田」が聳え立っているので、野宿不可。
  そこで、私はセリオンタワー前のちょっとした広場で朝を迎えることにした。ここには、写真のようなベンチがたくさんある。夜間は車が入れないようになっているため、比較的静かで寝心地もいい。周囲に民家の類がないので、治安面を考えると多少の不安が残るが。また、周辺にはトイレがないのもデメリットである。徒歩3分ほどのところにコンビニ(ローソン)があるので、いざとなったらここで借りよう。
  もう一つ。写真では屋根がついているように見えるが、雨はまったく防げない。私が野宿した日には、明け方に突然スコールが降り始め、服も荷物もびしょ濡れ、おまけに風が強くて折り畳み傘の骨が折れて再起不能になるというピンチに遭遇した。この辺りで雨を防げるのは、セリオンタワーの玄関先だけ(ベンチなし)。「降り始めたらすぐに移動する」と、肝に銘じてから休もう。
  なお、FTは夜間は完全に閉め出される。FTでの野宿はできない。
★秋田駅(JR奥羽本線・羽越本線)★  野宿日:2001/9

  秋田駅も、駅寝ファンが多く集う場所である。待合室はダメだが、改札から駅ビルを出るまでの間の通路には、大きな荷物を抱えた人たちがゴロゴロ転がっている。私は、どうもこういった人がたくさんいるところでは眠れないタチなので、駅の外に野宿地を求める。
  私が利用したのは、駅の南側、ライオンズマンションの並びにある児童公園。遊具施設もほとんど朽ちかけたような公園だったが、四阿がけのベンチがあり、雨をしのぐことができる。なぜここを利用したかというと、ライオンズマンションの中にコインランドリーがあり、洗濯をしている間に付近をブラブラしていたところ、発見したからだ。程良く人家が近く、程良く人気がないので、落ち着いて眠れる。
  まあ秋田の場合は、駅のすぐ近くに千秋公園という巨大な公園があるから、野宿する場所に事欠くことはないと思うのだが、コインランドリーを利用したい場合は、こちらの方が便利。
★十文字駅(JR奥羽本線)★  野宿日:2007/9

  始発でも終着でもない途中駅なのに、どうしてこの駅で一夜を明かしたのか。その理由は、近くに24時間営業のスーパー&コインランドリーがあるからに他ならない。駅を出て直進、最初の信号を左折してしばらく歩くと、右手に「マックスバリュ」が見えてくる。これが24時間営業のスーパー。コインランドリー「ゆとり工房」は、その駐車場内にある。駅から、歩いて10分少々というところ。
  寝たのは、駅の待合室。この駅は夜間無人となるのだが、待合室は終夜開いている。ベンチはセパレートタイプだが凸凹がないため、寝心地も比較的良い。座面の幅も広めになっている。ただ、駅前がそれなりに開けていて、夜中でもアイドリングをする車などがあるので、神経質な人はなかなか眠れないかも。その場合には、駅歩15分(駅出て直進、最初の信号を右折してひたすら直進右側)の梨木公園まで行った方がいいかもしれない。また、駅歩10分(駅出て直進、国道13号を右折、右側)のところに道の駅「十文字」があり、この中に芝生広場とコンビニがある。深夜でも出入りする車は多いだろうが、コンビニがあると何かと重宝する。
★羽後本荘駅(JR羽越本線、由利高原鉄道)★  野宿日:2009/9

  駅から徒歩10分くらい、由利本荘市役所の裏手に、本荘公園というたいそう大きな公園がある。駅から若干歩くのが難点になりそうではあるが、街なかのわりに静かで、整備が良く、荒天にも対応可能な素晴らしい野宿地だ。この公園は鶴舞城跡一帯に整備されている。丘状になった本丸跡部分が公園のメインなのだが、本丸部分には夜間灯が乏しく、夜間の立ち入りにはちょっと便が悪い。それよりも、前庭部分というか、大手門を入ってすぐのところにある広場の方が野宿に適しているだろう。写真のような、屋根付きベンチ(風除けまであるのがありがたい)があるし、綺麗に整備されたトイレもある。ほぼ100点満点の公園だ。
  取るに足らないレベルの難点としては、夜間に市役所へ出入りする車が少々あり、そのたびに駐車場のセンサーライトが点くことと、犬の散歩などで夜明け前から利用者があることくらいだろうか。まぁ、こちらがお邪魔している身なのでね、そこは低姿勢で。
★米沢駅(JR奥羽本線・米坂線)★  野宿日:2003/8

  米沢は上杉氏の城下町として古くから栄えた街で、今でも古い街並みが結構残っている。特に私が実感したのは、お寺、特に墓地が多かったということ。たまたま訪れたのがお盆で、夜間の墓参り用にライトがついていたから目立っただけかもしれないが。
  そんな米沢には、市街地のど真ん中に上杉神社という大きな神社がある。この付近一帯は米沢城跡で、今は公園として市民の憩いの場となっている。ベンチも数え切れないくらいあり、深夜にはほとんど人も入ってこないので、野宿をするには絶好の場所である。四阿のかかったベンチは、私が確認した限りでは2カ所にある。1つは、上杉神社に隣接した松岬神社の鳥居付近、もう一つは上杉神社のレストハウス付近。私は松岬神社の方で寝たのだが、木立に囲まれていて涼しく、快適に眠ることができた。ただし、この近辺にはトイレがないので、レストハウス付近の方が便はいいかもしれない。こちらはお堀を見下ろす立地なので、目覚めも快適なのではないだろうか。
  なお、どちらも近くに自販機があり、灰皿も完備。
★郡山駅(JR東北本線・磐越東線・磐越西線、東北新幹線)★  野宿日:2014/9

  駅の裏手になるうえ、徒歩ルートだとだいぶ遠回りをさせられるのであまり便利ではないのだが、徒歩15分ほどの場所に終夜滞在可能なスーパー銭湯がある。行き方は、駅を出てペデストリアンデッキを右へ終点まで歩き、道路の手前側の歩道に降りる(奥側に降りるとアンダーパスを通れなくなるので注意)。アンダーパスで線路をくぐり、信号で広い道路を左に渡る。このエリアは量販店が軒を連ねてちょっとしたショッピングモールのようになっていて、ドン・キホーテの奥に件の「まねきの湯」がある。直線距離だと、駅から10分かからないイメージなんだけどな……。
  入館料は540円と安いのだが、終夜滞在すると深夜料1404円が別途発生し、計1944円となる(税込)。それでも、嬉しい2000円切り。ただし、深夜時間帯(24時以降)は2階をまったく利用できなくなるので、基本的には風呂に入って寝るだけと考えよう。ちなみに2階には、食堂や漫画コーナーなどがある。漫画コーナーが終夜利用できるとありがたいのだが。浴室は、1つ1つの浴槽は小さいのだがバリエーションに富んでいる。宿泊利用する人は少ないので、深夜帯はほぼ貸切状態だ。レストルームは1部屋のみで、奥の方をパーティッションで仕切って女性専用コーナーにしている。これは女性にはあまり優しくない造りだ。獣どもが寝転がっている中を奥まで歩いていかなければならないので。なお、朝6〜7時はフロントが閉鎖され、チェックアウトができない。朝早めに出発したい場合には注意を。
★白河駅(JR東北本線)★  野宿日:2009/9

  棚倉線廃止以来、単なる途中駅になってしまっている白河駅だが、実は野宿地としての価値は結構高い。2009/8時点でのダイヤでは、仙台19:05発の便を逃した場合には、その日のうちに辿り着ける再南地点が白河。また、翌朝の東北本線が2本続けて白河始発。したがって、19:05仙台発に間に合うのなら、黒磯まで行ってしまった方がいいだろうが、間に合わなかった場合にはヘタに福島や郡山などの中核都市で夜を明かすよりも、白河で野宿した方が翌日の行動可能範囲が広くなる。
  白河駅は町外れにあるというか、比較的駅前は静かで、繁華街の雰囲気ではない。駅前広場あたりで横になることもできるかもしれない。しかし、わりと交通量の多い道路が駅前を横切っているので、エンジン音やヘッドライトが気になる人は駅裏の城山公園まで行った方が安心だろう。小峰城のふもとに広がる園地に、ベンチがたくさんある。トイレも完備。夜間は人の出入りもほとんどない。開放感があり、非常に快適に眠ることができた。ただし! ベンチに屋根がないということは留意しておくべし。雨天時には別の野宿地を探す必要がある。パッと思いつくところでは、駅前広場から城山公園方面へ続く地下道、だろうか。
★野沢駅(JR磐越西線)★  野宿日:2005/9

  JR磐越西線西行きの最終列車は、野沢止まり。翌朝野沢始発の一番列車があるため、野沢駅というのも駅寝ファンが多く集う場所なのではないだろうか。だからというわけではないだろうが、野沢駅には待合室の外にもベンチがあり、終夜利用できるようになっている(待合室内は不可)。トイレも終夜利用可能なので、駅寝するには事欠かない。
  しかし、私はより環境のいい野宿スポットを求めて、少し街を歩いてみた。野沢駅は福島県西会津町の代表駅で、駅前は比較的開けている。繁華街ではないが、住宅密集地だ。そして、10分も歩けば大動脈・国道49号線に出る。駅前の通りと国道の交差点に道の駅「にしあいづ」があるとなれば、ここを利用しない手はないだろう。
  道の駅の休憩室は終夜開放されているが、ベンチが一人分ずつ区切られているタイプなので、寝るには向かない。座ったまま寝るにしても、夜間でもチョコチョコと人の出入りがあるため、落ち着かないだろう。そこで、休憩室の外、厳密に言えば道の駅の敷地の外まで行こう。駐車場から駅前通りを越えたところに写真のような屋根つきベンチがある。国道を走る車のヘッドライトは届かないし、駅前通りは夜間にはほとんど走る車がないので、ここなら落ち着いて眠れる。多少の雨は屋根で凌げるし、万が一嵐になっても道の駅の休憩室に避難すればOK。ただし、夏場は虫が非常に多いので、蚊取り線香は必携である。

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